韓国政府は最近、検疫の過程で見つけた米国産牛肉の脊椎の骨をBSEの特定危険物質(SRM)と判定し、事実上、米国産牛肉の輸入を暫定的に中止した。
これを受けて、昨年10月の輸入再開以来、速いスピードで国内市場に参入していた米国産牛肉の流通が萎縮され、韓米自由貿易協定(FTA)の批准にも否定的な影響を及ぼす可能性が少なくない。
農林部では2日、「先月29日に輸入された牛肉18.7トン(1176箱分)のうち、ひとつの箱から、現在実施中の輸入衛生条件上のSRMである脊椎の骨が見つかった」とした上で、「これを受けて、米国産牛肉についてのすべての検疫を中止し、米国側に原因究明や再発防止を要求した」ことを明らかにした。
現在の輸入衛生条件によると、SRMとは牛の脳や目、脊髄など、BSEを誘発する可能性のある部分をさすものだ。また、SRMが除去されないなどの安全措置への違反が深刻だと判断されれば、韓国は米国産牛肉の輸入を中止できるようになっている。
農林部の金チャンソプ家畜防疫課長は、「とりあえず検疫を中止した後、米国の対応が十分でなければ、正式に輸入中止措置を下すつもりだ」と話した。
検疫が中止されれば民間企業同士の交易は引き続き行われるものの、検疫を受けることができず、米国産牛肉の市場での流通は行われない。
しかし政府では、「すでに市場で流通されている牛肉の安全性には問題がなく、販売禁止や回収の措置は取らないつもり」との見解を示した。
米議会では、韓国の牛肉市場の開放を韓米FTA批准の前提条件として掲げており、今回の出来事はFTAの早期批准にネックとなることが予想される。
一方、米国産牛肉を取り扱う各大型スーパーでは同日、緊急会議を開き、在庫の処理策などについての対策を議論していた。
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