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銀行の「金庫」が底をつきそう

Posted June. 07, 2007 03:05,   

●高収益を求めて銀行から離れる客たち

国内の各銀行で本格的な規模増大に乗り出したのは2000年代に入ってからのことだった。

通貨危機に見舞われた直後、多くの不良金融会社が構造調整で閉鎖された後、一部の銀行では政府の公的資金で回生し、顧客たちの安全な資産を好む傾向が現れ始めた。生き残ったいくつかの大型銀行は、00年に情報技術(IT)のブームが起きたときには企業への融資を通じて、02年のクレジットカードの発行競争が激しかったときにはカード客の誘致で、05年と06年は住宅ローンなどで資産規模を増やしてきた。

しかし、低金利の傾向がつづき、証券市場が上向きに転じ、銀行を眺める客たちの視線は以前とは様変わりした。安全な銀行預金の代わりに、証券会社のファンドなど「高収益、高危険」な資産への好みが強くなった。

国民(ククミン)、新韓(シンハン)、ハナ、ウリィ銀行の4つの主な銀行の要求払い預金の規模は、今年3月末の109兆2355億ウォンから、5月末は105兆5105億ウォンに、2ヵ月間で3兆7250億ウォンが減った。また、5月末現在、満期が2年以上残っている銀行の長期金融商品の残高は、昨年末に比べて1兆9000億ウォンが増えるのにとどまった。6ヵ月未満の短期金融商品の残高が昨年末に比べて52兆6000億ウォン増加したのと比べると、あまりにも低い実績だ。

住宅ローンができなくなり、今年、競って中小企業向けの融資に乗り出したが、国内銀行の企業評価のレベルが低いことを考慮すれば、融資の返済リスクの負担も一緒に増えたわけだ。

●新しい成長動力を探せ

金融監督当局は、「金融環境が大きく変わっているのに、銀行の新しい収益基盤がないのが問題だ」と指摘する。

今年第1四半期(1〜3月)の国内銀行の当期純利益は昨年同期より2兆6964億ウォンが増えたものの、これはLGカードの株式売却の利益など、一時的な要因によるもので、営業利益は横ばいの状態だった。とりわけ、銀行の代表的な収益性の指標である順利子マージン(収益から調達コストを引いた金額を資産総額で割ったもの)が昨年第1四半期の2.80%から今年第1四半期は2.46%に落ちた。

大韓(テハン)投資証券は先月、「投資銀行の時代」というタイトルの報告書で、「銀行資産の急成長の可能だった時代はすでに過ぎ去った」と主張した。

国内銀行の利益の90%以上を占める利子部門の利益は、各企業の金利引下げへの要求で、日増しに減っているのに比べて、派生商品など非利子部門の収益源の開発が低迷しているためだ。同報告書では、国内銀行業の成長戦略として、△大型化、△兼業化、△投資銀行(IB)業務を通じた海外市場への開拓——などを提案したものの、現実はそれほど容易ではないという指摘も多い。

金融研究院の李ゴンボム研究委員は、「伝統的な銀行の領域を守りながらも、資産流動証券(ABS)とファンドなど事業の多角化を急いで進めなければ、銀行の危機を突破できない」と指摘した。