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車両の部品価格を合わせると、新車価格の2倍

車両の部品価格を合わせると、新車価格の2倍

Posted May. 14, 2007 07:45,   

自動車1台に入る純正部品(正品)の市中販売価を全て合わせると、新車価格の約2倍に達することが分かった。また、外国には正品のほかに、公式の認証団体が保証する中低価の部品が多くて、消費者の選択の幅が広い反面、国内では高い正品だけを主に消費するしかない構造であるため、制度的な改善が求められるという指摘が多い。

本紙が13日、三星(サムスン)交通文化安全研究所と共同で、今年、現代(ヒョンデ)自動車と起亜(キア)自動車が市販した6種類の車両の販売価格と車両に搭載される全体部品(正品)の販売価格を分析した結果、車両別の総部品価格は新車価格の1.9〜2倍の水準だった。

総部品価格は塗装や組み立て費用、タイヤ代など、付帯費用が含まれていないことで、この費用を加わると、部品価格の割合はさらに高くなる。分析結果、準中型乗用車のアバンテ1.6の内装および外装関連部品、電子装置関連部品、車体関連部品などを合わせた総部品価格は3128万ウォンで、新車価格(1365万ウォン)の2.3倍だった。

さらに車両価格対比総部品価格の比率は△小型乗用車のベルナ1.4が2.2倍△小型スポーツユーティリティー車(SUV)のニュースポーティジ2.0が2.1倍△大型SUVのソレント2.5が2.0倍△中型乗用車のNFソナタN20が2.0倍△大型乗用車のグレンジャーTGQ27が1.9倍などだった。

特に、排気量の小さな小型と準中型乗用車の価格対比、部品価格の比率が高く、小型車を保有ている運転者が感じる修理費負担が相対的に重いことが分かった。

6種類の国産車の部品価格が新車価格の2倍に達するのは、現代・起亜グループの系列会社の現代モビスが正品を独占的に供給している上、中小部品メーカーが作った非純正部品はほとんど流通されていないためだ。実際、三星(サムスン)交通文化安全研究所が現代車、起亜車、GM大宇(テウ)、ルノー三星自動車、双龍(サンヨン)自動車が生産する39の車種の主要修理部品の流通経路を調査した結果、非純正部品は一般の整備所で事実上取り扱っていない。

消費者の認知度が落ちるという点で、中小部品メーカーが非純正部品を市販していないか、一部の整備所が非純正品を純正品に騙して売っているためと推定される。

反面、先進国は純正品でない中低価部品に対する品質認証制を導入して消費者の負担を減らしている。米国と日本も韓国のように車1台に入る全体純正部品の価格は新車価格を大きく上回るが、両国の自動車部品協会が認証する中小部品メーカーの非純正品の価格は純正品の60〜70%の線だ。

三星交通文化安全研究所のホン・スンジュン首席研究員は、「安全と無関係であることが立証されたドア、ヘッドライト、フードなどに対しては中小メーカーの部品がたくさん流通されるように認証制を導入しなければならない」と指摘した。



legman@donga.com