軍港祭と呼ばれる鎮海(チンヘ)の花見は、春の祭りの白眉だ。慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)で桜の街路樹が軒を並べているアンミン峠を越えていくと、鎮海市内の広々とした桜畑が一目で見渡せる。海軍基地の内部から見る桜は、さらに華麗で見事だ。海軍士官学校、海軍作戦司令部など海軍基地を中心に民軍が一つになる祭りだという点で意味深い。水兵ならではのセーラー服も素敵で親しく感じられる。
◆海軍将兵と軍務員およびその家族は鎮海全体人口の30%。彼らが鎮海で使う金は年間約700億ウォンで、付随効果を合わせれば1000億ウォン以上だ。海軍のない鎮海は想像しがたい。第2次世界大戦の時、日本の戦闘機の奇襲攻撃で焦土化されたハワイ真珠湾の海軍基地は、66年が経った今でも安保の尖兵の役割をしながら、観光収入で経済に貢献している。米7艦隊の母港であり、日本の海上自衛隊の本部がある横須賀も似ている。
◆韓国海軍が2014年までに8000億ウォンをかけて済州島(チェジュド)の南海岸に建設しようとしている戦略基地をめぐって、済州道民の間で意見が分かれている。3ヵ所が候補地として検討されているが、進展がない。5年前に計画を初めて明らかにした時には賛成する村が多かったが、市民団体が介入してから反対に転じたところもある。折しもカンジョン村という漁村が海軍基地の誘致に積極的な姿勢を見せている。戦略基地の位置選定作業に青信号が灯され、予定通り今月中に決着がつく公算が大きい。
◆カンジョン村は、水深11メートル以上、敷地12万坪、埠頭の長さ1950メートルという戦略基地の条件を揃えている。村の住民は市民団体の介入も断った。基地が建設されれば、6000個余りの働き口ができ、「平和の島」のイメージで観光効果も期待される。海軍は適切な地価補償、環境汚染防止を通じた漁業資源保護、医療福祉施設の住民の共同使用を誓った。カンジョン村の繁栄が、「軍部隊を拒否する利己的行動」に対し、他山の石となってほしいものだ。
陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com






