外交通商部が13日、国会の韓米自由貿易協定(FTA)締結対策特別委員会の議員たちに配布した対外秘密交渉戦略資料1部が現場でそっくりなくなったことが22日はじめて明らかになった。
韓米FTA締結支援委員会と国会の統一外交通商委員会は同日、韓米FTA特別委員会(特委)の幹事であるヨルリン・ウリ党の宋永吉(ソン・ヨンギル)議員に19日このような内容を通達したと明らかにした。
一部のマスコミは、同資料に基づいて18、19日、韓国のFTA交渉戦略のすべてを洗いざらい報道し、国益に甚大な打撃を与えたという批判の声が上がっている。
韓米FTA締結支援委員会などによると、13日に国会で開かれた第14回韓米FTA特委の非公開会議で国会議員たちに配布した資料30部のうち1部が回収されなかった。
政府が会議が終わってすぐ、このような事実を確認した後、資料を返してこない李恵鎡(イ・ヘフン)ハンナラ党議員に回収を要請したが、返してもらえなかったということだ。
これと関連し、李議員は同日の国会で記者会見を開き、「13日午後の非公開会議に出席できなかったのだから、対外秘密資料など最初から見てもいない」と釈明した。
李議員はまた、「一部のマスコミに流出した資料は、同日午前に同所で開かれた公開会議の当時から席に置かれていたので、そのときからすでに対外秘密資料としての効力はない。政府が資料の管理をおろそかにしておいて、国会に流出の責任を問うのは筋違いだ」と批判した。
これを受け、韓米FTA締結支援委員会は、特委に出席したほかの人が李議員の資料をわざとこっそり持ち出した可能性についても調査する方針だ。
当時、非公開会議では洪在馨(ホン・ジェヒョン)委員長をはしめ、宋永吉、金太年(キム・テニョン)、朴映宣(パク・ヨンソン)、崔載千(チェ・ジェチョン)、徐恵錫(ソ・ヘソク)、李鍾九(イ・ジョング)、安明玉(アン・ミョンオク)、尹建永(ユン・ゴニョン)、安鴻俊(アン・ホンジュン)、金洛聖(キム・ナクソン)、沈相正(シム・サンジョン)など、10人あまりの議員が顔を出した。
一方、同日政府は関連省庁の関係者らを対象に、資料流出者の摘出および違法性の調査に着手した。国会も今週相次いで開かれる予定の統一外交通商委員会と韓米FTA特委を通じ、真相究明に乗り出す計画だ。
国家情報院も18日、一部のマスコミに非公開交渉資料が報道された直後、外交通商部、財政経済部など、FTA関連省庁に対するセキュリティー調査を行っている模様だ。
abc@donga.com myzodan@donga.com






