
金ホチョル監督の「ルニー再起計画」は、はたして成功するだろうか。
現代(ヒョンデ)キャピタルの外国人選手ション・ルニー(25)は昨シーズン、自他共に認める最高の助っ人選手だった。高い身長(206cm)にハンサムな外貌、勝れた実力もすべて。
ルニーの活躍で、現代キャピタルは三星(サムスン)火災の10連覇を阻止し、昨シーズン、男子プロバスケットボール統合チャンピオンに上がることができた。ルニーは正規シーズンとチャンピオン決定戦で最優秀選手(MVP)に選ばれた。
ところが、06〜07シーズンに入ってから、ルニーの名前から「最高」という修飾語が抜けた。たまに「二流助っ人」とまで言われている。
●金ホチョル監督、「技術より体力回復が先だ」
実際に、他チームの外国人選手と比べると、ルニーの成績は最も劣った。11日現在、ルニーの得点は125点だ。「ブラジル・デュオ」ことレアンドロ(三星火災・193点)選手やボビー(大韓航空・148点)にはもちろん、カナダ出身のウィンタース(LIG・133点)にも及ばない。ルニーが不振だった中、現代キャピタルはすでに三星火災に2度、大韓航空に1度の計3回も負けた。
アン・ナムス事務局長は、「韓国がオフシーズンの時、米国でビーチバレーボール選手で活躍しているルニーは、再び韓国に戻って適応しなければならないため、実力発揮が遅くなる弱点がある。昨シーズンも第2ラウンドまでは、『選手でも何でもない』と言われていた」と言う。
しかし、金ホチョル監督の考えは少し違う。10日、韓国電力との試合を終えた後、金監督は、「ビーチバレーボールをして来たとは言うが、昨シーズンにあまりにも良かったため、慢心もあるようだ。体力管理を疎かにしたようだ」と話した。
苦心したあげく金監督は、序盤のチーム成績とルニーの基礎体力回復を換える決断を下した。
金監督は、「しばらくは勝敗にこだわらない。元々、シーズン中にはウエイトトレーニングをほとんどさせないが、今はボールを手にするより体力を回復するのが急務だ。今からでも、体力強化に力を注ぎ、第3ラウンド、でなければ第4ラウンド以後を狙う」と話した。
●イタリアから専担コーチを呼び、特殊トレーニング
これによって、現代キャピタルは27日、イタリアから体力専担コーチであるアンドレア・ドト氏を呼ぶことにした。
元々、ドト氏はシーズンが終わった後の4月頃に入国し、基礎体力とスタミナ、総合スピードトレーニングなどをさせて来シーズン直前には帰る。しかし、ルニーだけでなく、現代キャピタル選手たちが全般的な体力の枯渇に苦しんでいるので3ヵ月も早く入国することとなった。ルニーは、専担教トレーニングを受ける予定だ。
一方、三星火災の申ジンシクは、「ルニーは、パワーではレアンドロに押されるかも知れないが、技術では一枚上」だという評価を下している。しかし、体力が弱まっていれば、その技術もまともに出るわけがない。
金監督は、「プレーオフなどの大きな試合では、ルニーがチームをリードしてくれなくてはならない。今すぐでは損を被るかも知れないが、長い目で考えることにした」と話した。
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