全孝淑(チョン・ヒョスク)憲法裁判所長候補者が今週初め、自ら辞退することが26日確認された。大統領府はこれを受け入れ、全候補者に対する候補指名を撤回した後、新しい憲法裁所長候補を発表するとのことだ。
新しい憲法裁所長の候補には、孫智烈(ソン・ジヨル、59、司法試験9期、元中央選挙管理委員長)前最高裁判事と李康國(イ・ガングク、61、司法試験8期)前最高裁判事が取り沙汰されている。
与党と法曹界の関係者によれば、全候補者が今週初め、大統領府で自ら辞退意思を表明する予定であり、大統領府はこれを受け入れる形式を取り、70日あまり続いてきた憲法裁所長の空白事態を解決することにしたという。
李炳浣(イ・ビョンワン)大統領秘書室長が26日の記者会見で、ヨルリン・ウリ党とハンナラ党に対して「与党−野党−政府」による政治交渉会議を提案したのも、全候補者の去就問題をこのような方式で解決する方向で内部方針を決めたからだ。
ウリ党とハンナラ党は29日までは全候補者の任命同意問題について議論した後、30日以後に国会本会議で処理することで合意した状態だが、与党は最近になって、「全孝淑カード」をこれ以上推し進めるのは難しいとの立場に意見をまとめた。
後任の憲法裁所長候補者の人選問題に関連して与党幹部は、「孫智烈、李康國前最高裁判事を念頭に置いているものと聞いている」とし、「憲法裁の方では孫前最高裁判事を、ウリ党の方では湖南(ホナム)出身である李前最高裁判事を推す雰囲気だ」と伝えた。
一方、全氏は本人の去就問題が国政運営の負担となることは願わないが、ハンナラ党などが提起した違憲主張には承服できないという見解を見せているという。
verso@donga.com






