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光陽製鉄所、独自の「6シグマ運動」で生産性向上

光陽製鉄所、独自の「6シグマ運動」で生産性向上

Posted November. 27, 2006 07:10,   

「カッターの性能が落ちて、作業時間が伸びたんです。解決策がないでしょうかね」

先月初め、ポスコの光陽(クァンヤン)製鉄所材質試験課のインターネット・カフェ(ホームページ)の掲示板に、緊急の書き込みがあった。材質試験課の業務は、工場で作った鋼板の性能を点検するために、鉄をカットして分析するとのことだった。

「鉄をカットする時に出るごみが冷却水と混ざってしまうのが原因のようです」

「冷却水のタンク数を増やして、多段階に浄化すればどうでしょうか」

「最後のタンクにフィルターをつければ、さらに良いでしょう」

掲示板には瞬時に24本もの書き込みが掲載された。活発なオンライン討論の中で、カフェの会員らは問題の原因と解決策を模索して、即刻、「行動」に移された。必要な資材は資材部に要請したが、人員と時間は40人の会員が空いた時間を提供した。

「仕事だとしか思わないと、大変ですよね。現場でキャッチした問題意識を共有し、自ら解決しながら『会社=私』という意識が自ずと生まれてくるから、仕事が楽しくなります」

「カフェの主人」を引き受けている材質試験課の李ヨンマン主任の説明だ。

▲「集団催眠」にかかった光陽製鉄所〓光陽製鉄所が「魔法」にかかった。工場長から現場の従業員に至るまで、皆が仕事にはまっている。魔法の呪文は、「即、実践運動(QSS)」と「学習サークル」。

光陽製鉄所は昨年9月から生産性向上の経営技法のひとつである「シックス(6)シグマ」の変形、QSS活動を展開してきている。問題把握のため、複雑な統計技法を使うシックスシグマと違って、QSSは現場でキャッチされた問題を即席で解決する方法。迅速で主体的な解決能力を強調した、いわゆる「ポスコ式のシックスシグマ」だ。

光陽製鉄所はこのため、1年に2回ずつ、全従業員を対象にQSSの概念や実践方法などに対して教育を行う。理論を学んだ従業員は職務別にサークルを作って、現場で適用する。会社が焚き付けを提供すれば、従業員はサークルを通じて、火を広げていくやり方だ。

現在、光陽製鉄所では、ほとんど全ての従業員が480余りの学習サークルに加入している。彼らは現場で作業工程の非効率的な部分か浪費の要素を探し出して、自ら解決していく。

▲従業員の意識変化〓QSSと学習サークル活動の結果は、生産性の向上ばかりに止まらない。従業員の働く態度が目立って変わり始めた。現場で直面する問題を会社側に押し付けたり、解決されるまで待たず、自らチームを組んで主体的に改善しながら、成就感と自己満足を感じるようになった。

革新支援グループの朴ヒョンギ・マスターは、「前は会社で指示する仕事を受動的に受け入れてばかりいたが、今は些細なことまで私が直接やるという熱情ができた」とし、「いつも何かを工夫し、考えている自分の姿が誇らしい」と話した。

このような光陽製鉄所の従業員の変化は、「変わらなければならない」という危機意識と、「08年をめどに自動車専用鋼板工場として日本を追い越す」という目標の共有から出た。

「光陽製鉄所の変化」は、早くから具体的な効果につながっている。ここで生産された自動車専用鋼板の不良率が日本のライバルメーカーと同じぐらいの7%台まで落ちたのも、その一つ。

ホ・ナムソク光陽製鉄所長は、「当初の今年度目標を1ヵ月繰り上げて実現したものだ。改善の成果も重要だが、従業員の参加意志が習慣のようになりつつあるというのが、さらに大きい収穫だ」と説明した。



changkim@donga.com