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[オピニオン]職業満足度

Posted November. 23, 2006 07:29,   

産業化の歴史が長い西洋では、「職業に貴賎がない」と言う認識が普遍化されている。「労動はそれ自体が楽しみ」(英国)、「賎しい職業はない。賎しい人がいるだけ」(フランス)などの諺のように、労動の大切さを職業より強調するのが一般的だ。しかし、富貴と名誉、権力を享受できる職業に対する選好がどうしても高い。士農工商の伝統が根深い儒教圏社会に比べ、その程度が低いだけだ。

◆韓国では医者(ウィサ)、判・検事(パン・コムサ)、弁護士(ピョンホサ)、博士(パクサ)などいわゆる「サ」の字が付く職種が相変らず羨望の対象だ。相対的に豊かな収入に、社会的認定まで受けられるので、配偶者候補の中で1位を占めている。しかし、この頃は、芸能人、プロ運動選手、プロゲーマーなども人気が良い。教育人的資源部と韓国職業能力開発院が21日に公開した「未来の職業世界2007」によれば、職業満足度が一番高い職業は写真作家、作家、航空機操縦士、作曲家、バーテンの順であらわれた。代表的「サ」の字の職業である判・検事の職業満足度は第15位で下位圏だった。

◆医者も職業満足度が低い職業第2位を記録した。月刊「グッドモーニング・ドクター」が昨年、ソウル地域の医者786人を対象に実施したアンケート調査でも、応答者の77%が、「医者という職業が不満足だ」と言った。深刻な就職難の中で不満なさそうな人たちの職業満足度がむしろ低いと言ったら、「幸せの悲鳴」に聞こえるだろう。しかし、他人は分からない事情もあるはずだ。モデルが職業満足度が一番低い職業という結果が出たのも興味深い。

◆唐の詩人だった王梵志は、「お腹がすいていれば飯を食べれば良いし、疲れていれば足を伸ばせて眠れば良い(飢来一鉢飯・困来展脚眠)」と言ったが、このごろは、そのように無心に生きて行くのができそうでない。天職の概念が消え、一つの職場で定年を迎えるのも珍しい世の中になったが、「他人の手の餠」を羨ましがらずに、自分の職業にプライドを持って生きて行くのが気楽ではなかろうか。

韓起興(ハン・ギフン)論説委員 eligius@donga.com