野党ハンナラ党の元総裁である李会昌(イ・フェチャン)氏が20日、ある特別講演で「左派政権が二度と政権につかなくするのが私の仕事」とし、事実上政界復帰の意思を示したのを受けて、ハンナラ党が揺れている。
ハンナラ党の議員や党役員らは李元総裁の政界復帰について、概して否定的な反応を見せた。首都圏の重鎮議員は「李元総裁は自身の意志とは関係なかったとしても、韓国保守派の腐敗の象徴みたいになってしまった「車ごと現金を受け取った政党」を作り、10年もの左派政権を実現させた当事者だ」とし「ハンナラ党がそうしたイメージからやっと抜け出そうとしているのに、誰があの方の復帰を歓迎するだろうか」と批判した。
姜在渉(カン・ジェソプ)代表は19日、東亜(トンア)ドットコムとのインタビューで「李元総裁はハンナラ党大統領選候補を2度もやっている」とし「党に愛情があるならば、政権の創出に関心を持ってくれる程度にしてほしいと望むばかりだ」と述べた。
朴槿恵(パク・グンヘ)前代表は21日、釜山(プサン)で記者懇談会を行ない「野党総裁を務め、大統領候補まで務めた方だから国のことを心配するは当然だ」としながらも「あの方自身の言葉(政界引退表明)があるのに、周囲であれこれとコメントするのは失礼なことになる」として、警戒した。
ある党幹部は「国会の正門を出るとき、かつてのハンナラ党本部ビルを見るたびに、誰のせいでこんな苦労をしているのかという気持ちでいっぱいになるのに、誰があの方を歓迎するだろうか」とし「若手党員らはみな否定的だ」と語った。
ある比例代表議員は「李元総裁が大統領選候補に出馬したいということなら、反対だ。党の大統領候補を選ぶ党内候補選と大統領選の過程で、党内の対立を調整または仲裁する程度の役割を果たすべきだ」と話した。
李元総裁は30日に延世(ヨンセ)大学の特別講演、来月5日にハンナラ党中央委員会が招待しての特別講演などを通じて、政治的動きを続ける予定だ。
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