みんなが去って行くのに、スペイン永住権者であるクォン会長はなぜ韓国に大規模投資をするのだろうか。
クォン会長は、「たいへんだと言ってみなが外国に出たら、国は誰が守るのか。環境は良くないが、祖国だから愛国心で、国を守る心で投資している」と答えた。
クォン会長は1990年には、愛国歌を作曲した安益泰(アン・イクテ)先生の遺宅を私財で購入した後、韓国政府に寄贈したこともある。
韓国に投資する時の難しさは何か聞いてみた。
「表でだけ企業しやすい国を作ると叫んでおり、行政支援は企業家の意欲とは反対に行っている。私が外国人なら、このような環境を持った韓国には投資しなかったはずだ」
26歳の時、大林(デリム)水産の遠洋漁船に乗ってラスパルマス沿岸で働き始めたクォン会長は1978年、古い遠洋漁船を買入れて遠洋漁業に跳びこんだ。
漁業基地のあったアフリカ・アンゴラでは内戦が勃発したが、それにもかかわらず、ニベやイシモチ、エイなどと捕った。
「昼間は政府軍が、夜は反乱軍が占領する状況で、銃声を聞きながら事業をした。他の人たちはあきらめたが、私はあきらめなかった。他人にない冒険心で今日を成した。私の人生自体が冒険だった」。
クォン会長の根気と冒険心のお陰で、インターブルゴ・グループはスペイン(造船所、ゴルフ場)とオランダ(東洋食品流通業)、アンゴラ(水産業)、ガボン(水産業)などに100億ドル(約9兆5000億ウォン)の純資産を保有した大企業に成長した。
インターブルゴ・グループの売上高に関しては、「企業家たちには一級秘密」と言って、明かさなかった。
系列会社であるIBスポーツが、スポーツ・マーケティング会社では初めて先月26日、韓国証券取引所に上場された。インターブルゴ・グループの18系列会社の中で、上場された会社はIBスポーツが唯一だ。
同社は、米プロ野球大リーグ中継権と、アジアサッカー連盟が主管する韓国代表チームの試合中継権を買入れ、地上波3社の反発をまねいたこともある。なぜ、そうしたのか。
「放送と中継は、別個の産業に行っている傾向だ。地上波放送社が中継権を独占しなければならないという原則はなく、中継産業が大きくなっているので、我々が先に進出したのだ」
01年、大統領府での晩餐に、10年も乗ったアクセル乗用車に乗って行き話題になったクォン会長は現在でも、韓国に滞在する時は、1600ccのSM3をレンタルして直接運転する。
「石油が一滴も出ない国で、大きな車に乗るのは無駄使いだ。我々みたいな人が模範を見せなくては」
乗用車は巨大企業会長に似合わないかも知れないが、寄付する時は、グローバル企業の会長らしい面貌を見せてくれる。
クォン会長は毎年、5億ウォンを寄付する。3億ウォンは、故郷である慶尚北道蔚珍(キョンサンブクド・ウルジン)にある奨学財団に贈り、1億ウォンは、アフリカや欧州に留学中の韓国学生に、残り1億ウォンは中国吉林大に奨学金として贈っている。
1986年に作ったトンヨン奨学財団を通じて、80億ウォンの奨学金を7000人以上に支給した。吉林大に奨学金を与えるのは、彼の船で船員として働いている500人あまりの朝鮮族同胞に対する感謝を表わすためだ。
クォン会長は、「会社に利益をもたらしてくれた地域に、その一部を返すのだ。私の分際に相応しく社会に還元している」と言った。
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