韓国プロ野球の最高スターの位置で、米国に発ってから9年。往年の本塁打王「ハルク」李マンス(48)氏が30日、仁川(インチョン)ムンハク球場で、SK首席コーチとして入団式を行い、韓国舞台に華やかに復帰した。
プロ野球初の打撃3冠王(1984年)、3年連続本塁打王(1983〜85年)などスター出身である彼は、9年ぶりの国内復帰が感激的だったためか、始終上気した表情だった。シン・ヨンチョルSK社長から、現役時代の背番号22番ユニホームを、金ソングン(64)新任監督から、SKの赤い帽子を渡された時は、涙までみせた。
●SKの赤い帽子をもらっては涙ぐみ
「9年前、米シカゴ空港に到着した時が思い出されます。韓国ではスターだったけど、米国では空港に出迎えに来てくれた人が1人もいませんでした。コミュニケーションもろくにできない米国で生き残るため、本当に頑張りました。昨日、韓国に帰って来る飛行機の中で13時間、全く眠れませんでした。9年前、米空港に到着した時に感じたのとほぼ同じ感じです」
1年間、マイナーリーグ・コーチをしてから、00年、シカゴ・ホワイトソックスのブルペンコーチで大リーグ入りした李コーチは昨年、チームのワールドシリーズ優勝にも一助するなど米国で着実な指導者経歴を積んだ。
李コーチは、SKコーチ提案を受ける前、所属チームと2年再契約をした状態だったが、SKの「ファンと共にする野球」というモットーが、自分が志向する野球と通じたため、SK行きを選んだと言う。
●「発った時と同じ気分…帰国時には13時間も眠れず」
李コーチは、「米国にいる間にも、インターネットを通じて韓国プロ野球をみてきたが、その間、韓国野球は本当に多く発展した。一つ残念な点は、競技場にファンがいないことだった。金ソングン監督をサポートし、ファンのための野球を繰り広げてみたい」と述べた。
李コーチは31日から、済州道西帰浦(チェジュド・ソグィポ)カンチャンハク競技場で始まるキャンプに合流し、金監督と本格的に呼吸を合わせるようになる。
kimsk@donga.com






