秋夕(チュソク=旧暦のお盆)を控えた2日、米軍基地移転をめぐって暴力デモが絶えなかった京畿道平沢市彭城邑(キョンギド・ピョンテク・ペンソンウプ)ポンジョン里にある西部(ソブ)多目的会館で住民和合のための村の宴が開かれた。
しかし、基地移転予定地の外で開かれたうえに、反対する住民対策委は全く参加せず、半分の宴に終わった。
同日の行事は、基地移転を反対する住民10人余りなどテチュ里、トドゥリ住民70人余りと兪宗相(ユ・ジョンサン)国務調整室企画次官、パク・キョンソ国防部米軍基移転前事業団長、宋明鎬(ソン・ミョンホ)平沢市長ら100人余りが参加し2時間ほど行われた。
今年6月、平沢米軍基地拡張阻止汎国民対策委員会(平沢氾対委)と政府との対話が中断された後、反対住民と6回にわたる対話を通じて実現した。
住民代表のパク・チョンミョン(66、トドゥリ里)氏は「村を離れた人と残った人の間に葛藤も多かったが、みんなが同じ被害者だ」とし「これから分裂が起きないように政府は住民と協議をし、事業を進めてほしい」と提案した。
兪宗相企画次官も「同日の行事が基地移転事業推進過程でもたらされた住民間、住民と政府間の対立を払拭し、和合の場となることを望む」と話した。
しかし、基地移転を反対する住民対策委の幹部らは全く参加せず、一部の反対住民たちは行事の終わりに「欺満的な行事を中断しろ」と大声で叫び、行事進行は順調でなかった。
平沢氾対委のパク・レグン(45)共同執行委員長は「一部の反対住民を参加させたとし、果たして村の和合のための宴になり得るだろうか」とし「政府は表では話し合おうとしながら、後ろではまた他の住民懐柔策を繰り広げ、マスコミプレー用の宴を行うなど卑劣な行動を見せている」と主張した。
彭城住民対策委の金テッキュン(42)事務局長は「テチュ里の金ジテ村長が拘束され、村の住民たちが故郷を守ると言って、1日も欠かさずに蝋燭行事を繰り広げている状況で、このような行事はまた新たな対立と葛藤のみをもたらすことになる」と話した。
国務調整室は同日、テチュ里、トドゥリ住民40人余りが追加で移住することで最近合意したことにより、強制撤去に反発し米軍基地の予定地内に居住していた92世帯のうち、50世帯余りだけが残ることになると発表した。
政府はこれに先立ち、先月13日に空き家90軒余りを撤去しており、早いうちに移転基地造成基本計画(マスタープラン)をまとめて、文化財の試掘と排水路の開設工事など基盤工事に着手し、来年4月に本格的な用地造成に入る計画だ。
bibulus@donga.com






