ウリィ金融グループは、国民の血税である公的資金が7兆9000億ウォンも投入されたおかげで生き返った。ウリィ金融持株会社の会長の年俸は12億ウォンを超えるという。この他にも、公的資金を使った金融機関職員の給与が、自力で生き残った銀行よりはるかに高いことがわかった。また、このような「度胸のある」金融機関は、評価等級が最下位の職員にも中間等級の成果給を与え、休職者にも成果給を与えた。銀行がどれほどずさんな経営をしているかが如実に表われたものだ。
◆公的資金はそれこそ「公的な資金」なのに、「炊飯も大きく、さじも大きい」銀行の役人は、これを「ただの金」だと思っているようだ。韓国銀行、産業銀行、企業銀行、輸出入銀行の、4国策銀行の警備警察官と運転手の平均年俸は、それぞれ6300万ウォンと6700万ウォンであるという。施設警備と運転業務をアウトソーシングした新韓(シンハン)銀行、ハナ銀行、金融監督院の2〜3倍に及ぶ。韓国銀行は今年上半期、1兆4000億ウォンの赤字を出した。
◆このような内容が昨日、オンラインニュースで伝わると、インターネットユーザーたちが相次いでコメントをつけた。「良心も道徳もない奴らだ」「国民の血を絞って作った税金でなんとか生き返らせたら、自分勝手に使うなんて」「恩知らずな人たちは極刑に処さねばならない」「おまえら人間か。犬みたいな世の中だ」「完全に無法地帯だ。どうして国がこんなになってしまったのか」「監督する政府機関も同じ泥棒に違いない」「盧武鉱(ノ・ムヒョン)政権に入って以来、腐りまくったところが一つや二つでない」。
◆不良企業は亡びるのが原則だ。しかし、金融機関が亡びれば金融システムまで崩れ、国民経済により大きな悪影響を及ぼす恐れがあるため、国民の負担で公的資金を作って救済した。それなら、そんな銀行の行員は、公的資金を完全に返すまで模範を示すのが当然だ。公的資金の運用主体である預金保険公社は、公的資金の回収率を高めるため、公的資金を使った金融機関に対し、徹底した経営点検をしなければならない。その上には金融監督委員会と財政経済部があり、またその上には政府革新を叫びたてる大統領府がある。
許承虎(ホ・スンホ)論説委員 tigera@donga.com






