仁川市富平(インチョンシ・ブピョン)の中小商工支援センターの所長、クォン・オシク氏(58・京畿道富川市)は3日、経営指導者の資格試験を受けるまでの5ヵ月間、週に3回ずつ退勤の後、専門学校に通った。とっくに50歳を過ぎているクォン氏にとって毎晩3時間も勉強するのは容易なことではなかった。帰宅の後に、もう少し本を読もうとしたが鼻血が出たことも1度や2度ではなかった。
今月下旬に経営指導者資格試験の合格者が発表される予定だが、その間にも週に2回ずつ公認仲介士資格(不動産取引の資格)試験のための学校に通っている。
クォン氏は、「年末に定年退職した後に中小企業専門のコンサルタントとして働くために、経営指導者資格試験を準備している。公認仲介士は銀行に勤めていた経験と知識を生かせば、競争力のある不動産仲介業者になれるだろうと思って、勉強している」と話した。
職場で定年退職を控えていたり業種を変えようとする多くの50代の自営業者たちが、「第2の人生」に備えようと努力しているなか、各種の資格証明関連の学校は込みあっている。「サオジョン(韓国語でサは4、オは5、ジョンは定年の定を意味し、45歳定年が社会通念になったことの造語)」の現象が広がり、高齢化が急速に進むにつれ「生存」のために必死になっている。
そろそろ白髪が目立つ50代の男性たちが息子と同世代の若年層と一緒に学校で勉強している姿は、すでに日常的な風景になった。
韓国土地公社の資料によると、公認仲介士試験の合格者のうち50代の割合は第1回(85年)の5.3%から第16回(05年)には10.7%へと2倍ほど増えている。03年に就職ポータルサイト「キャリア」(www.career.co.kr)に加入している50代のメンバー数は8800人だったが、昨年1万2610人へと大きく増えた。
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