25mの草に絶えず白い水しぶきがおこる。普通のスイミング講習ではない。水面の上に数十個の水かき(フィンfin)が同時に浮び上がっては消える。
●会員250人の半分が女性
「ランナーズ・ハイ(runner’s high=一定強度の運動を極端的に持続する時に感じる恍惚の感じ)」を追い求めるマラソンランナーのように、会員たちは一種の、「スイマーズ・ハイ」」を追求する。ピン一つに頼って茫々たる大海をかきわけて行こうとする現代版「人魚」である会員たちは、フィンスイミング同好会「麻浦区(マポグ)スイミング連合会」の会員たち。
昨年12月、韓国最大のスイミング同好会である「スイミング・サラン(サランは愛という意味)」から、フィンスイミング同好会として別に分離してできたものだ。現会員は250人あまりで、30代の会社員が一番多い。なかでも女性会員が半分ほど。
足に水かきをはめて泳ぐフィンスイミングは、裸足で泳ぐよりやさしそうにみえるが、スイミングが上手でない人には、水の抵抗を大きくする水かきがむしろ負担となる。普通は6ヵ月以上スイミングを練習した後、フィンスイミングに入門する。同好会の会員たちも大半が3年以上のスイミング経歴を持っている。しかし、一応ピンを上手に扱うことができれば、以前よりずっと早い速度を出すことができる。
普通はプールで練習するが、目標は海に出ること。海フィンスイミング・マニアである会員の李シンソクさん(40・流通業)は、「はてしなく深くて黒い海の中で、泳ぐ感じは恍惚」と話した。
韓国での大会は年間10回くらい開かれているが、次第に回数が増えている。同日、プールに出た12人の中の大半は、6日に釜山市広安里(プサンシ・クァンアンリ)沖で開かれる大会に参加する予定だ。
●波、水温と戦うきびしい競技
フィンスイミング大会は、海と川で開かれ、3km以上の長距離が大半だ。したがって、強靭な体力が求められる。時々、高い波や低い水温とも戦わなければならないきびしい競技だ。
李ジョンム同好会副会長(34・自動車ディーラー)は、「3km大会は300m地点が瀬戸際」と言う。「あまりにもたいへんで、直ちに諦めたくなります。でも、それを耐えて500m、1000mを過ぎていくと、後は大丈夫です。そしてとうとう完泳すれば、その達成感は言葉では表わすことができないくらいです。」
kimsk@donga.com






