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[オピニオン]心の病

Posted July. 06, 2006 03:00,   

「ソクビョン(中の病)」と言う言葉は、いろいろな意味で使われる。身体の中の病気を称したり、胃膓病のみをさしたり、心の痛みを表したりもする。その中で、頭に来るとか、気に障ることがあって生ずる、心のひどい痛みを称する場合が最も多い。「ソクアリ(中の患い)」は「ソクビョン」の誤った表現で、「ソクビョン」と似たような症状に「カスムアリ(胸痛)」「ファビョン(火病)」などがある。このような症状は主に心から生ずるだけに、漢方医学では薬物治療よりは、心をよく落ち着かせて予防するように指導する。『土の中に、あの風の中に—これが韓国だ』で、李御寧(イ・オリョン)さんは「韓国語は論理より、感性や感情の方が発達してきた」とし、「それで詩的な国民で、胸痛を表現する言葉も、実に様々だ」と語った。

◆盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が一昨日、国務会議に当たって、暗い表情でため息をしながら「お腹が痛い」と述べ、長官たちを緊張させたと言う。盧大統領は「この政府が終わるまでこのような類型の症状は続くだろう」と付け加えた。この発言について、任期末の「レイムダック(権力弱体化)」現象を念頭に置いた言及と解釈する見方が多い。盧大統領は韓明淑(ハン・ミョンスク)首相が主宰した前回の国務会議の際、次官を代理出席させた長官が多かったという点が気にかかったようだ。

◆盧大統領はこの他にも、不安な本音を最近何回も表に出した。4月18日には与野党の党指導部と会した席で、経済問題を取り上げながら「不安でよく寝れない」と述べており、それから3日後には大統領府番の記者たちと会い、「何かうまく行かなくて息苦しいし、少しいらいらして不安だ」と打ち明けた。5月3日には民主平和統一諮問会議で、「眠れない大統領府の夜もある」と訴えるかのように述べた。国政の最終責任を負わなければならない座の重さを実感しているからだろう。しかし、国民がそのような大統領を心配したからといって、問題が解決するわけではない。

◆心の病気が悪いだけではなさそうだ。一種のストレスでもある心の病気を無くすために、自ら肯定的な努力を傾けるなら、むしろ反転の機会にすることもできるというのが、専門家らの話だ。鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大学総長も4日、KBSのラジオインタビューで「5・31地方選挙は何かを変えて欲しいという国民の命令ではないだろうか」とし、盧大統領がすべきことを間接的に示した。国政の乱脈のため、多くの国民が大統領に劣らず、苦しい心の病気を患っている世の中ではないか。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com