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ハンナラ党の朴代表、「内部の敵で滅びるかも」と警戒を強調

ハンナラ党の朴代表、「内部の敵で滅びるかも」と警戒を強調

Posted June. 09, 2006 07:16,   

「敵は内部にいる。外敵と戦って勝っても、傲慢とうぬぼれで滅びかねない」

野党ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表が8日、記者懇談会でこのように述べた。地方選挙の遊説途中に襲撃を受けて以来、初めて記者団と会った席だった。選挙で圧勝したにも関わらず、謹慎と警戒を強調する話が主だった。

朴代表は、「国民に約束した事項を必ず守り、政権交代を実現して、揺れている国を立ち直らせるまで絶対安住してはならない」と述べた。朴代表は、同日午前開かれた最高委員会議でも似たような事を述べて、党を督励した。「野党という限界はあるが、国民との約束は最後まで守り、国の政治に携わり、国をどのように運営するかも示さなければならない。W杯の選手がフィールドでプレーしてこそ評価を受けることができるように、政党も国の政治を任せられた後、権限を持って政策を移行してこそ評価が受けられる」。

記者懇談会で朴代表は、「地方選挙が終わるや否や、有利・不利を計算して大統領候補選出の時期に対する議論に集中すると、国民にどう思われると思うのか」とも述べた。大統領選挙6ヵ月以前まで、党の大統領選挙候補を先取りすることになっている党憲党規を見直して、候補選出の時期を遅らせる必要があるという李明博(イ・ミョンバク)ソウル市長の主張に対する反論だった。

朴代表は、「(大統領選挙の6ヵ月以前に候補選出を定めた)党の革新案は、約9ヵ月に及ぶ話し合いの末作ったものなのに、テストもしてみないで、メスを入れるのは正しくない」との見解を示し、「この時点で、どうしてそのような話をするのか理解できない」と述べた。

朴代表は、「国のため、与野党の大統領候補は必ず検証を経なければならず、そうでなければ、国民を欺くことになる」と強調した。

朴代表は、高建(コ・ゴン)元首相が7月中に「希望国民連帯」の結成を進める計画だと明らかにしたことについては、「この前話したように、そう(ハンナラ党とは一番近い考え方だ)と思うが、新党を立ち上げるというのもあの方の選択ではないか」と述べた。

朴代表は、襲撃を受けて病院の手術台に横になっていた時の心境を打ち明けて、「父も母も凶弾で倒れたということが思い浮かんだ」と話し、しばらく涙ぐんだりもした。

朴代表は、「あの世に行くところだった人が生き伸びたのは、私が作ろうとしている富強の、気楽に暮せる良い国を作るために、私の人生を捧げるようにという意味だという気がした」と述べた。

朴代表は、大統領選挙候補は大統領選挙1年6ヵ月前からは党職を保有してはならないという党憲党規に従って、16日に党の代表職を辞退する。事実上、大統領選挙の出馬を公式に宣言するわけだ。



swpark@donga.com