李明博(イ・ミョンバク)ソウル市長が、東亜(トンア)日報との単独インタビュー(2日付)で、野党ハンナラ党の朴槿恵(パク・クンヘ)代表との善意の競争を強調し、党内予備選挙への承服を言明したことを受けて、党内外では、「ハンナラ党の分裂の可能性は消えた」と解釈している。
▼党内予備選挙の承服を強調〓李市長はインタビューで「国民の熱望は政権交代だ」「朴代表とは善意の枠内で競争する関係だ」「2つに割れれば国民を裏切ることになる」と述べ、強い口調で「団結」を強調した。
これまで党の一部では、党内の大統領選候補の競争構図が朴代表に傾けば李市長が「別の選択」をする可能性もあるという観測が絶えず提起されてきたが、インタビューを通じて、そのようなシナリオにくさびを打ったのだ。
李市長はインタビューで、95年の鄭元植(チョン・ウォンシク)元首相との民主自由党ソウル市長候補予備選挙を回顧し、「当時、不正事実を発見したが、党のことを考えて問題にせず、党から飛び出さなかった」とも話した。
朴代表もこれまで、党内予備選挙を承服するかどうかについての質問に対し、「それは常識だ」と答えていた。
党内で先頭を走る2人の大統領候補が、改憲問題について同じ意見であることも、意味がある。
朴代表は先月9日、寛勲(クァンフン)クラブの招請討論会で、「現政府の任期内の改憲はいけない」と述べ、李市長も、「今改憲することは、大統領選の戦略と見る」と一蹴した。事実上、大統領選前の改憲は「不可」というのが党論で決まったわけだ。
李市長がインタビューで、朴代表に対して「すごい長所を持っている」「傷を負いながらも情熱を見せたことが、政治的に効果があった」と述べるなど、好意的な発言をしたことで、党内では微妙な反応が出ている。
朴代表側は「一般的な話をしたのではないか」として、何の反応も示さなかった。李市長と近いある議員は「誰が野うさぎまで捕らえることができるのかという点で、李市長が自信を見せた」と話した。
▼党代表構図は五里霧中〓朴代表は16日頃に辞任する。朴代表の後任を含め、5人の最高委員を選ぶ全党大会は、来月11日頃(暫定)に開かれる予定だが、まだ党代表の競争構図は明らかになっていない。
しかし水面下の争いは熾烈(しれつ)だ。李在五(イ・ジェオ)院内代表は、党代表に挑戦する意思を明確にしている。李院内代表は「厳正中立」を強調しているが、李市長と近い間柄だ。
朴代表側は、特定人物を押すかどうかについて明らかな態度を示していない。朴代表と近い金武星(キム・ムソン)事務総長や孟亨奎(メン・ヒョンギュ)前議員の名が挙がっているが、立場が整理されていないようだ。
このため、朴代表と李市長が、党代表競争に介入しないという「紳士協定」を結ぶという観測もある。代案として、姜在涉(カン・ジェソプ)前院内代表や朴熺太(パク・ヒテ)前国会副議長らの党代表挑戦の可能性も取り上げられている。
若手議員の動きも活発だ。彼らは、今回の全党大会を通じて、党が変化しなければならないという点で共感し、代案を模索している。
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