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自治体公務員たち、選挙後意識し保険・二股

自治体公務員たち、選挙後意識し保険・二股

Posted May. 24, 2006 03:02,   

19日午後4時頃、嶺南(ヨンナム)地域のある市庁庁舎。局長や課長などの幹部たちが、業務の手をとめて庁舎の正面玄関に集まり、30分以上立っていた。選挙運動で忙しい現職市長が、時間を作って庁舎に立ち寄るという知らせを聞いて、あいさつをするためだった。彼らは、市長がスケジュールを変更して庁舎に来なかったため、ばつが悪い表情で事務所に戻った。

5・31地方選挙の情勢が浮かび上がると、現職公務員たちが「選挙後」を狙って、当選が有力な自治体首長候補に顔をつなごうとする行動が、あちこちで現われている。2度の地方選挙を通じて、自治体首長の人事権の威力を実感しているため、「4年間を楽に生きるには、選挙の時にうまくしなければならない」という一種の学習効果が生じたと、公務員たちは話す。

▲顔色をうかがう、保険、二股…〓前・現職市長が対立する全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)では、公務員の間で「某候補が当選すれば、少なくとも300人は人事異動にあうだろう」、「誰々はすでに秘書室長、人事係長に内定している」といううわさが流れている。公務員のA氏は「人間関係が複雑で一方の側につくことは難しいが、様々なうわさが飛び交って落ち着かないムードなので、仕事が手につかない」と打ち明けた。

釜山(プサン)では、現職の区長が野党ハンナラ党の公認脱落に反発して無所属で出馬した金井(クムジョン)区と東莱(トンネ)区で、公務員が2分する状況が起こっている。公務員のB氏は「幹部たちは、無所属で出馬した現職区長と、当選の可能性が高い政党候補の両者をいずれも無視することができず、顔色をうかがっている」と伝えた。

現職の道知事が出馬をあきらめた全羅北道(チョルラプクト)では、幹部級の公務員たちが当選が有力な候補の縁故を把握するために神経を尖らせている。「某幹部が有力候補の選挙企画団の会や私的組織の会同に出席したのを見た」という話も聞かれる。幹部級の公務員C氏は「先日、有力候補の陣営で、『言葉に気をつけろ』と警告され、驚いた。公務員の発言が候補陣営に逐一報告されているという証拠だ」と苦々しく話した。

ハンナラ党が上昇気流に乗っている大田(テジョン)では、選挙戦が中盤を越えてから「二股」傾向が目立っている。与党ヨルリン・ウリ党の廉弘迵(ヨム・ホンチョル)候補とハンナラ党の朴城孝(パク・ソンヒョ)候補間の支持率の格差が20ポイント以上広がっていた時には、廉候補に傾いていた公務員たちが、最近、格差が縮まるや、朴候補側の様子をうかがっているというのだ。

公務員たちが国家公務員法で禁じられている入党をして摘発された事例も続いている。全羅北道の益山(イクサン)と群山(クンサン)市の公務員たちが、ウリ党に入党した疑いで検察の捜査を受けており、全羅南道の木浦(モクポ)と麗水(ヨス)、順天(スンチョン)市の公務員たちも、民主党に入党した事実が明るみになった。

▲早くも「市長さま」待遇〓慶尚南道馬山(キョンサンナムド・マサン)のある高校の同窓会が、正式の候補登録の前である14日に主催した体育大会には、馬山市の公務員たちが大挙参加し、予備候補であるため職務が停止し、再選が確実視される現職市長の随行に熱をあげた。一部の公務員は、参加者たちに市長を紹介し、「私たちの市長」と叫んだりした。

大邱(テグ)のある区長選挙でも、再選が有力な現職区長候補が、有権者たちと会うさい、区役所の局長と洞長たちが随時同席したため、ライバル候補たちが強く抗議した。

他の候補の視線を意識して、目立たないように知人を有力候補の陣営に「派遣」する新種の手法も登場している。大田市長選挙に出馬した某候補の関係者は、「女性ボランティアに『なぜ選挙運動を手伝おうと思ったのか』と聞くと、市庁の某課長の頼みで、代わりに出てきた、と言っていた。このようなやり方は、選挙法に違反せず、誠意を示すうえでも効果的だ」と話した。