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「金前大統領の列車訪朝は別問題」

Posted May. 15, 2006 03:10,   

▲試験運行計画および合意の背景〓韓国と北朝鮮は、13日、第12回南北鉄道・道路連結実務接触を開き、25日午前11時から午後3時30分まで、京義(キョンイ)線と東海(トンヘ)線の鉄道に、それぞれディーゼル機関車と客車5両を往復運行することを決めた。

京義線ではムンサン駅から韓国側の列車が出発し、東海線では金剛山(クムガンサン)駅から北朝鮮側の列車が出発する。各列車には南北から鉄道連結関係者や報道陣が100名ずつ乗車する。

韓国側は、今回の鉄道・道路連結実務接触で、北朝鮮側に京義線と東海線の鉄道駅建物の建設と開城(ケソン)駅の排水路工事などに必要な資材10種60品目を支援することを決めた。これは、費用に換算して約40億ウォンだと、統一部は明らかにした。

また韓国側は、北朝鮮側の鉄道連結区間の工事が完了するまで北朝鮮側に車両と装備技術を支援することで合意した。

北朝鮮側が今回試験運行に合意したのは、資材支援の決定がかなりの影響を及ぼしたものと見られる。

また北朝鮮側は、南北経済協力推進委員会で論議中の軽工業原資材の支援量を増やし、東海線道路の北朝鮮側出入事務所(CIQ)建設支援の保障を得るために、ひとまず試験運行に合意したという観測が多い。

北朝鮮側は、試験運行が実現する場合、引き続き行われる鉄道開通交渉で、これをカードに韓国側を圧迫する可能性が高い。

▲軍事保障措置の展望〓16〜18日、板門店(パンムンジョム)で開かれる第4回南北将官級軍事会談で、軍事保障措置が無難に行なわれるというのが、政府の大方の見解だ。

その根拠は、今回の鉄道・道路連結実務接触で、北朝鮮側が非常に具体的な試験運行の日程と手続きに合意したからだという。

統一部関係者は「今回の合意は、昨年7月の鉄道・道路連結実務接触で、列車の試験運行と開通式を同年10月に実施することで合意したこととは、大きく異なる。当時は、詳細な日程は論議されなかった」と述べた。

今回、試験運行時間、列車や搭乗人員の規模など、詳細な部分まで合意できたのは、北朝鮮側の軍部が内部的に軍事保障措置に同意したからだという説明だ。

しかし、今回の実務接触に出席した北朝鮮側関係者の中で、誰も明示的に「軍部が軍事保障措置をする」と明らかにしていない。

政府当局者は「雰囲気から北朝鮮側の軍部が同意したと考えているだけで、実際の軍部の考えは分からない」と話す。

さらに北朝鮮側は、今回の将官級会談で、3月の将官級会談に続き、再び「西海(ソへ・黄海)北方境界線(NLL)の全面再設定」問題を取り上げるもようだ。

軍の関係者は14日、「北朝鮮側は、今回の将官級会談の議題に、列車の試験運行のための軍事保障措置よりも、NLLの再設定問題を優位に置いていることが把握された。NLL再設定問題が、軍事保障措置の障害になる恐れもある」と見通した。

▲金大中前大統領の列車訪朝は〓政府は、今回の列車試験運行の合意が、金大中(キム・デジュン)前大統領の列車訪朝の可能性とは関係がないと線を引いている。

北朝鮮側軍部が今回、試験運行のための軍事保障措置をしても、金前大統領の列車訪朝のための軍事保障措置は、別途に論議しなければならない問題だということだ。

また、北朝鮮側が金前大統領の列車訪朝を許可する条件として、韓国側に無理な支援を要求する場合、受け入れるかどうかをめぐって、韓国内部が深刻な葛藤に包まれる可能性もある。

このため政府は、金前大統領の訪朝とは関係なく、列車試験運行および開通を推進する姿勢で臨むものと見られる。

しかし一部では、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が9日、モンゴルで金前大統領の訪朝に期待を表明し、「条件のない北朝鮮への制度的・物質的支援」の意思を明らかにしたことが、列車試験運行の合意だけでなく、金前大統領の列車訪朝の成功まで担保にした「約束」という分析も出ている。

李鍾奭(イ・ジョンソク)統一部長官が同日、開城工団を訪れ、北朝鮮側のチュ・ドンチャン中央特区開発指導総局長から「試験運行ができそうだ」という話を聞いたという点も、このような分析を裏付ける。

しかし政府は、「すでに4月から、北朝鮮側が試験運行の成功の可能性を言及していた」とし、盧大統領の発言との結びつきを否定している。

ともかく、16日から始まる金前大統領の訪朝実務接触で、列車を利用した訪朝が合意されても、金前大統領が平壌(ピョンヤン)まで列車で行けるかどうかは未知数だ。韓国側の技術陣が開城までは安全性を検証したが、開城〜平壌区間については、安全性の点検をしていないためだ。



gun43@donga.com