アラン・グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)前議長は「金融ハーブに成長するためには地理的条件より制度的基盤のほうがもっと重要だ」と述べた。政治に影響されない法を完備し、規制を取り除き、市場参加者たちの信頼を得なければならないという話だ。グリーンスパン前議長は昨日、ソウルで開かれた「アジア金融センター首脳会議」で画像演説を通じ、金融ハーブの条件を提示しながら、制度の他にも十分な市場規模、健全な投資文化、金融専門家の排出システムを強調した。
◆西部欧州の金融ハーブであるルクセンブルクに行ってきた金融人P氏は「人々が多くの言語を駆使し、とても親切だった」とし、「外国金融人たちはルクセンブルクへ来れば故郷へ来たように楽に感じる」と話した。このような社会・文化的環境とベルギー、フランス、ドイツに囲まれた地理的利点に加えて、便利な金融制度と豊かな専門人材まで整っており、各国の金融機関が集中し、ルクセンブルクは英国とも競争する金融強国になっている。
◆ソウルから飛行機で2時間30分以内の距離に人口100万人を超える都市が43個もある。また、韓国の経済規模は世界11位で、外貨保有高は世界4位だ。ソウルは北東アジアの金融ハブになる地理的、経済的環境が比較的によく整ったわけだ。それで参加政府も2003年に国政課題で北東アジア金融ハブ戦略を出した。以後、資本市場の統合法案を出すなど制度改革に努めてきたが、具体的な実績は遅々として進まない実情だ。
◆韓国開発研究院(KDI)の調査によると、わが国の政府規制、労社関係、税金インセンティブ、外国人の居住環境、英語の駆使能力などの競争力条件はアジアで最下位だ。世界銀行が発表した「2006年の事業環境」で韓国の企業活動環境は27位だ。すでにアジアの金融ハブであるシンガポールと香港はそれぞれ2位と7位だ。グリーンスパン前議長は画像演説で「ソウルが徐々に進歩すれば、非常に重要な国際金融センターの役割を果たすことができる」と励ました。金融ハブは言葉でできるものではなく、「多くの条件の進化」が先行しなければならないという話だ。
林奎振(イム・ギュジン)論説委員 mhjh22@donga.com






