
プロバスケットボール・オリオンスのガード金勝鉉(キム・スンヒョン・28・写真)は最近、練習のとき、しばしばベンチを守っている。1年を整理する重要なポストシーズンを迎えたが、足が痛くてまともにプレーできないからだ。ウェートトレーニングもできず、やっとの思いでパターンを身につけて、シューティング練習を消化しているというのが実情だ。
▲準決勝で足首に負傷−集中マークで不振〓長期レースで疲れが溜まって3週間前から右側アキレス腱炎が悪化した彼は、消炎鎮痛剤まで飲んでコートに出ている。しかし、時間が経つにつれ、痛みがひどくなって、体力は底をついていた。東部(トンブ)とのベスト6プレーオフ3試合で金勝鉉は平均39分をプレーし、16.3得点、6.7アシスト、4.3リバウンドをマークし、ターンオーバーは3.7にとどまった。
▲三星に2連敗、「一度は勝たないと」〓しかし、三星(サムスン)との準決勝では出場時間が33分に減り、10得点、1.5リバウンド、5.5アシストと記録も大きく落ちた。反面、ターンオーバーは6.0個に急増した。負傷で足が重くなった上、三星のガード李ジョンソクと李セボムの集中マークに塞がれたため。金勝鉉は自分のバックアップガードだった朴ジヒョンの軍入隊で適当な代打がおらず、いっそう厳しい試合をしなければならなかった。金勝鉉が本調子を出せなくなってから、オリオンスは2連敗をなめた。
▲シーズン後FA…最後までベストを尽くす〓しかし、金勝鉉はあらゆる困難の中でも、12日、大邱(テグ)で行われる三星との第3戦で、最後の情熱を傾ける覚悟だ。この日も敗れれば、オリオンスは3連敗で脱落するためだ。「一度も勝てずにシーズンを終えるわけにはいきません。ホームのファンの前で必ず勝ちます」。
金勝鉉は今シーズンが終わった後、自由契約選手になる。オリオンスでは球団の死活をかけて再契約するという方針だが、早くから彼に対する他球団からのラブコールが殺到している。もしかすると、オリオンスのユニホームを着てプレーする最後のシーズンになるかも知れない。とにかく、金勝鉉はシーズンが終わるその瞬間までベストを尽くすつもりだという。
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