北京から西南へ200キロ離れている河北省西柏坡は、中国の代表的な革命遺跡地だ。毛沢東は1949年、国民党の勢力を追い出した後、ここで建国の構想を固めた。それから55年後の04年、春節(中国のお正月)に胡錦涛国家主席が西柏坡のある農家を訪れた。そこで彼は、「農民が春節に水餃子でも食べられるようにするのが社会主義」と述べた。毛沢東が「国民党は退いたが、傲慢することはないようにしよう」と念を押したそこで、「新農村建設」という新しい国家目標を示したものだ。
◆中国の第一世代指導者の毛沢東は革命の英雄、第二世代の頳小平は経済改革の巨人だ。第三世代の江沢民は頳小平の改革・解放路線を受け継いで、経済成長を成し遂げた。03年、国家主席職を承継した第四世代の胡錦涛は、「調和を成した社会」を追求している。頳小平と江沢民が「先に金持ちになろう」という先富論を打ち出したとしたら、胡錦涛は「みんな一緒に金持ちになろう」という共同富裕論を力説する。
◆胡錦涛の共同富裕論は中国の都農の格差がそれほど深刻だということを意味する。所得の格差が5倍に達しているという統計もある。以前、人民日報は「農村問題はすでに黄色の境界線を越えた」と書いた。中国共産党が04年から今年まで3年連続新農村建設を「1号文件(最優先の政策課題)」として採択したのもこのためだ。農民が富裕になってこそ社会が安定し国が興じるということだ。
◆北京にある中国共産党中央学校では14〜20日、「社会主義の新農村建設」に向けた大討論会が開かれた。1970年代、韓国のセマウル運動を中国農村に適用する方策が集中的に話し合われたという。1週間の討論を終えるにあたり、胡錦涛は「生活富裕」を重ねて強調したと、中国マスコミは伝えた。30年ほど前、我々が叫んだ「豊かに暮してみよう」に酷似している。韓国では過去史叩きの対象になっているセマウル運動が、中国で復活している。
宋大根(ソン・デグン)論説委員 dksong@donga.com






