
弱肉強食の「ジャングルのルール」が最強を生む。
02年韓日W杯ベスト4神話の主役、ヒディンク元監督と、06年ドイツW杯を率いるアドフォカート監督は、サッカーの韓国代表選手を選抜し、つくっていく過程も似通っている。
02年韓日W杯のさい、大韓サッカー協会の技術委員長を務めた李用秀(イ・ヨンス)KBS解説委員(世宗大教授)は、「今回の海外合宿で玉石を選り分けて精鋭部隊をつくるようだ。02年初め、ヒディンク元監督も約6週間の海外合宿の後、事実上の最終エントリーを組んだ」と述べた。李委員は、「今回が事実上、最初で最後の長期トレーニングだ。そのため、トレーニングと試合を繰り返し、選手たちを肉体的にも精神的にも極限まで追い込んでいくだろう。このような過程をうまくやりこなす選手のみが生き残るだろう」と予想した。
アドフォカート監督は、「まだ主力は決まっていない。しかし、テストを通じてゆっくり選手を選り分けていくし、合宿が終わる頃、最後まで耐えぬいてよく適応した選手たちでベストメンバーを構成する」と話している。
普段、茶目っ気たっぷりの表情をしばしば見せていたアドフォカート監督は、最近はトレーニングの場であまり笑わない。無愛想な表情で説明し、指示するだけだ。その分、今回の合宿の重要性を選手たちに感じさせている。李ウォンジェ・メディア担当官によると、宿舎でもアドフォカート監督は選手たちに「休め」と言うだけで、これといった別の指示をしていないという。
李用秀委員は、「アドフォカート監督は方向を提示するだけで、すべてのことを選手に任せるだろう。オランダ人は冷静だ。情に縛られずに実力のみで選手を選ぶ。ドイツW杯に出場するためには、実力で勝負をかけなければならない」と付け加えた。
yjongk@donga.com






