
「米国トニー賞受賞と10周年が与える重みはとても大きいですが、こんなに魅力的な作品に参加できて幸せです」(バン・ミナ)
ミュージカル「おそらくハッピーエンディング」が今年10周年を迎え、韓国観客の前に戻ってきた。「小劇場ミュージカルの神話」と称される作品は先月30日、ソウル鍾路(チョンノ)区の斗山(トゥサン)アートセンター・蓮崗(ヨンガン)ホールで開幕した。
今シーズンは10周年を記念し、チョン・ミド、チェ・スジン、キム・ジェボムなど歴代キャストが顔をそろえた。さらにガールズグループ「ガールズデイ」出身のバン・ミナ(クレア役)と俳優チョン・フィ(オリバー役)が最年少の新戦力として加わった。21日、劇場で取材に応じた2人は「2015年のトライアウトから5シーズン愛されてきたのには理由がある」と口を揃えた。
物語は近未来のソウルのマンションを舞台に、故障したヘルパーロボットのオリバーとクレアが愛に目覚めていく過程を描く。元主人ジェームズを待ちながら単調な日々を送るオリバーの前に、「充電器を貸してほしい」とクレアが現れる。ささやかな縁から始まり、互いの欠けた部分を埋め合いながら心の距離を縮めていくロボットの旅路は、人間の愛よりもむしろまっすぐ胸に響く。
バン・ミナは「機械が愛をするという設定に最初は戸惑いました。でも観劇後は、そんな純粋さこそ自分が戻るべき愛ではないかと振り返るきっかけになりました」と語った。チョン・フィは「10年前は想像にすぎなかったロボットとの共感が、今は現実に近づいている。時間が経つほど作品が深みを増す理由だと思います」と話した。
当初2人は「人間のようで人間ではない存在」の演技に苦悩したという。バン・ミナは「最初は極端にロボットらしい動きにしたあと、少しずつ調整しました。慣れない動きで脇が締まらないこともあって笑いました」と振り返った。チョン・フィも「オリバーはクレアより下位バージョンのロボットなのでぎこちない動きが必要で、脚本家のパク・チョンヒュさん、ウィル・アーロンソンさんとたくさん議論しました」と語った。
バン・ミナはガールズデイのメンバーとして2010年にデビュー後、ドラマ「美女コンシム」、映画「最善の人生」、ミュージカル「その日々」などで演技の幅を広げてきた。チョン・フィは2013年ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」でデビューし、「女神様が見ている」「ベア・ザ・ミュージカル」「ニジンスキー」などで安定した歌唱力と演技で実績を築いてきた。
作品の魅力の一つは、愛という感情に少しずつ染み込んでいく過程を丁寧に描く楽曲だ。バン・ミナのお気に入りは「それにもかかわらず」。「愛に落ちたクレアが初めて喪失の痛みを知る曲。痛みまでも受け入れようとする過程が胸に響きました」と話した。チョン・フィは「ありがとう、オリバー」を挙げ、「心からの言葉がどれほど大きな感動を与えるかを伝える曲」と語った。
「韓国の小さな劇場から始まった作品が10年続き、世界で評価された。その原点の思いを胸に、これからも歩み続けたい」(チョン・フィ)
「なぜ愛され続けてきたのか、準備しながらよく分かりました。私にとっても本当に大切な作品です」(バン・ミナ)
公演は来年1月25日まで。
サ・ジウォン記者 4g1@donga.com






