Go to contents

[オピニオン]多面評価

Posted January. 05, 2006 03:00,   

与党ヨルリン・ウリ党が事務処の党職員80人を対象に多面評価を実施したことがある。自分を除いた79人の上司と部下に対して採点をしなければならなかった。10年ほど前、民間企業で導入したのが多面評価だ。上の人間が下を見るだけの評価ではなく、上下左右前後できちんと見てみようということだ。そうした「360度評価」は人事考課を多少客観的かつ公正なものにする。政党での多面評価の実験は、それなりに新鮮な刺激だったという。

◆柳時敏(ユ・シミン)議員が「多面評価だったら、仲間の議員から0点をもらったわけだ」という話を聞いた。それなのに保健福祉部長官に起用された。多面評価がいくら合理的でも人事権者の口に合わなければ、何の必要もないことを見せてくれる。事務処の評価の際は、献身性、公正性、組織性、自己革新、統率力そして「人間性」に至るまでさまざまな項目で党職員を検証した。柳議員の項目別の得点が知りたい。

◆彼の「人間性」への評価はどうだったろうか。柳議員はMBC時事討論の司会者として顔が知られ、国会に進出した。しかし、MBCが「黄禹錫(ファン・ウソク)疑惑」を暴露した時、「私は保健福祉委員をやっていたからよく知っているが、『PD手帳』がそれを検証したというのはとんでもない。言論の自由が行過ぎて臭いがするほどだ」と述べた。彼は一時、「東亜(トンア)日報が時事評論家として食べていけるようにしてくれた」と打ち明けたこともある。しかし、ここへきて「東亜日報は毒物だ。精神の健康を害する」と極言したりもした。わけのわからない「人間性」だ。

◆柳議員は、「大統領の政治的警護室長」「ノパ(盧武鉉大統領を追従する勢力を見下げて言う言葉)株式会社の代表」であることを自任する。大統領の腕と脚にたとえられるほどの股肱之臣を自任するようだ。しかし、同僚議員までが、軽い行動と「『人情味のない』言葉遣いに愛想がついた」と頭を傾ける。事あるごとに波紋を巻き起こす彼の刺激的な言行が貢献できる道があることはある。大統領に向かって、喉の中の魚の骨のように直言すればよい。昔、それを指して「骨鯁之臣」と言った。しかし、そんなことをするだろうか。

金忠植(キム・チュンシク)論説委員 skim@donga.com