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ソウル高等裁判所、「セマングム事業、引き続き推進」

ソウル高等裁判所、「セマングム事業、引き続き推進」

Posted December. 22, 2005 03:03,   

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セマングム干拓総合開発事業が中断の危機から脱し、引き続き進行できることになった。

ソウル高等裁判所特別4部(部長判事=具旭書)は21日、全羅北道(チョンラブクド)の住民3539名と環境団体などが、セマングム事業の取り消しを求めて、農林部長官などを相手に訴訟した控訴審で、1審を覆し原告敗訴判決を下した。判決では、「セマングム事業の進行中に、水質汚染など予測できなかった問題点が表われているが、事業を取り消すほどの理由にはならない」との旨を伝えた。

原告側は控訴審判決直後、最高裁判所(最高裁)に上告する意思を示し、最終的な判断は最高裁で下されることとなった。

裁判部は、「1審裁判部は、原告の請求のうち共有水面(干潟)埋立て免許を取消し、または変更しなければならないという内容を受け入れたが、控訴審ではこれをそれぞれ棄却し、原告の他の請求も全て棄却する」と発表した。

裁判部は、共有水面埋立て免許と事業施行認可処分を無効にして欲しいという原告側の請求に対しても、「環境アセスメントの内容が充分ではないものの、違法だとは見なしにくい。経済性がないという主張も認定し難しい」と述べた。

裁判部は、判決に先立って、「1審で3年6カ月、控訴審で10カ月という長い時間がかかったが、今は判断が必要だ。ただ、司法部が法的判断は下すものの、事業が(環境と開発のうち)どちらへ向かうべきかに対して判断する資格がない」ということを明らかにした。

控訴審判決直後、農林部は干拓事業時に発生しかねる水質問題などを解決するため、環境団体と共助体制を整えると発表した。

金達重(キム・ダルジュン)農林部政策広報管理室長は、「環境団体が最高裁に上告しても、工事が中止されることはないだろう。来年末まで、 全羅北道群山市(グンサンシ)と扶安郡(ブアングン)の沖合いを分ける防潮堤工事を終了する予定だ」と述べた。

環境運動連合が声明を出し、「裁判部が時代錯誤的な判決を下した。だれもセマングム干拓地が農地で利用されるとは信じていない」と主張した。