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韓半島出身軍属、46年後に合祀名簿から削除

韓半島出身軍属、46年後に合祀名簿から削除

Posted October. 20, 2005 06:16,   

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日本の靖国神社に合祀された韓半島出身の軍人軍属約2万名のうち、外交チャンネルを通じて初めて1名の名前が削除された。合祀以来46年目のことだ。

19日、駐日韓国大使館によると、神社側は先月13日に、公文書を通じて、太平洋戦争のさい徴用されて戦死処理され、合祀された趙炳根(チョ・ビョングン、2003年死去、享年83歳)氏の遺族に対し、謝罪の意とともに、合祀者名簿から削除したことを通知した。

故趙氏は、1943年7月、海軍軍属として南太平洋のパプアニューギニア島に動員され、1944年1月の連合軍上陸当時、戦死処理された。しかし実際は、オーストラリア捕虜収容所で拘束され、1946年に帰国していた。

神社側は公文書で、「これまで合祀してきた『西山炳根(日本式名)』が、2003年12月まで生存していたことが確認され、霊璽簿(れいじぼ・合祀者名簿)を訂正した」とし、「これまで遺族に苦痛を与えたことを、深くお詫びする」と述べた。

故人の長男である趙永注(チョ・ヨンジュ)氏(47、九老小学校教師)は、「弟が2002年1月に、韓国政府記録保存所で偶然に発見した『旧海軍軍属身上調査表』で合祀の事実を知った」とし、「政府記録保存所に、靖国神社に合祀された韓半島出身者の名簿の大半が保管されている。政府は、今からでも遺族を捜し出して、これを知らせるべきだ」と話した。

1959年10月の靖国神社の秋季大祭のさい、多くの韓国人軍人軍属犠牲者とともに合祀された故人は、2003年に逝去するまでの44年もの間、毎年でたらめな「祭祀膳」を受けてきたわけだ。

駐日韓国大使館の関係者は、「神社側が、韓国人の合祀に対して、今年2件の訂正があったと伝えてきたが、具体的な内容を確認できず、半信半疑だ」としながらも、「ともかく、北関大捷碑の返還など、最近、靖国神社側の態度に若干の肯定的な変化が感知される」と述べた。

同関係者は、「駐日大使館は、今回のように生存者が誤って合祀された場合はもとより、韓半島出身者全員の合祀が取り消されるよう、最大限努力する」と述べた。

靖国神社側は、数年前まで、生存者を誤って合祀した場合でも、「戦没者の魂を奉る神社なので、誤って合祀者名簿に記載されていても、霊魂が来ないので、修正の必要はない」という理屈を並べ、名簿削除の要請を拒否してきた。



hanscho@donga.com