Go to contents

「父の還暦には…」18年前の拉致被害者の娘が金総書記宛に手紙

「父の還暦には…」18年前の拉致被害者の娘が金総書記宛に手紙

Posted October. 20, 2005 06:16,   

한국어

「18年もの歳月、南北間の体制競争の中でスパイの濡れ衣を着せられるほかなかった私の父が、誕生日だけは人間的なもてなしを受けられるよう、涙をのんで切に望みます」

1987年、北朝鮮警備艇に拉致されたトンジン号漁労長の崔宗錫(チェ・ジョンソク)氏(60)の娘である拉北者(北朝鮮拉致被害者)家族協議会の崔祐英(チェ・ウヨン)会長(35)は19日、ある全国紙に出した広告で、父親の還暦(26日)にあたって北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記に送る手紙を公開した。

崔会長は、1999年に父親が政治犯収容所に収監されているという消息を聞き、2000年6月から拉北者家族協議会の会長を引き受け、北朝鮮による韓国人拉致被害者たちの送還運動を繰り広げている。

崔会長の手紙のなかで、「金日成(キム・イルソン)主席のために、おびただしい規模の記念事業をされているほど親孝行であられる金総書記には、私の気持ちがおわかりになると信じます」とし、「すでに日本人拉致被害者たちの痛みを充分に理解して帰国させてあげたように、韓国人拉致被害者を家族のもとに返して欲しい」と訴えた。

崔会長はさらに、「26日は父の還暦だが、北朝鮮でも父の誕生日の祝いの食事を用意してもらえるとありがたい」とし、「真の統一とは大げさなものではなく、私の父のような方々が家族のもとに帰ることから始まる」と語った。



weappon@donga.com