ディック・アドフォカート新監督が率いるサッカーの韓国代表チームが強豪イランを撃破し、幸先の良いスタートを切った。韓国は12日、ソウルW杯競技場で行われたイランとの評価試合で、同日、国家代表チーム間の試合(Aマッチ)デビュー戦に臨んだチョ・ウォンヒが試合開始59秒のとき決めたゴールと、後半45分、金珍圭(キム・ジンギュ)の追加ゴールで、2対0の勝利を上げた。
朴主永(パク・チュヨン)の左側突破に続いたクロスがイランの守備に当たって流れると、右側の側面にいたチョ・ウォンヒが強いシュートを放った。このシュートが2人の守備の体に当たった後、ゴールポストの右隅に吸い込まれる初ゴールになった。
チョ・ウォンヒの同日のゴールは、1979年以後、サッカー代表チームの最短時間得点記録。大韓サッカー協会の関係者は、「1979年9月14日、大統領杯国際サッカー大会・バーレーン戦で、朴成華(パク・ソンファ)前青少年代表チーム監督が試合開始後20秒ぶりに決めたゴールが、現在としては確認可能な韓国代表チームの一番早い記録だ」と述べた。
韓国は後半43分、ゴールポスト右側でイランにフリーキックを許し失点の危機に追い込まれたが、これを李雲在(イ・ウンジェ)GKがパンチングで跳ね返して危機を乗り越えた。反撃に出た韓国は、安貞桓(アン・ジョンファン)が30メートル余りをドリブルして、金珍圭にパスし、金珍圭のシュートが相手GKの頭を越えて二番目のゴールにつながった。
これで韓国は01年4月、エジプト4カ国大会以後、4年6ヵ月ぶりにイランを下した。韓国は昨年7月、中国で行われたアジアカップ8強戦でイランに3—4で敗北した。歴代戦績でも韓国は8勝3分け7敗とイランをリードするようになった。
アドフォカート監督は同日、李東国(イ・ドングク)を中央に立たせ、朴主永を左、朴智星(パク・チソン)を右に立たせるスリートップ・フォーメーションに出た。特に、同日初めてAマッチに臨むチョ・ウォンヒと李ホを、果敢に先発に起用する破格的なテストに踏み切った。