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ライバル社にも安価で部品提供 電子業界の新風潮

ライバル社にも安価で部品提供 電子業界の新風潮

Posted September. 12, 2005 07:02,   

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▲ライバル社に部品をさらに安く供給〓最近米アップル社は、新しいMP3プレーヤーの「アイフォドナノ」の販売を開始した。従来の製品より音楽の保存容量を大幅に増やす代わりに、値段は従来の製品より安く設定されているため、大きな人気を集めるものと見られる。

これは中核部品のフラッシュ・メモリーを三星(サムスン)電子がアップルに安価で供給したため可能になった。その代わり、三星電子は安定的な部品供給市場を確保した。

一方、三星電子でMP3を作っているデジタル・メディア(DM)事業部は緊張している。ライバル社アップルのマーケットシェアがさらに拡大されると予想されているからだ。「07年、MP3世界トップ」を宣言した状態なので、負担はさらに重くなるしかない。

三星電子DM事業部は、このほど半導体事業部に「アップルと同じ水準」でフラッシュ・メモリーを供給して欲しいと求めたが、「アップルのように大量に買ってくれればそうする」という返事が帰ってきた。

三星電子のフラッシュ・メモリーでMP3を作っていた国内中小メーカーも困惑している。安く供給してもらえる大量購入が不可能になったからだ。携帯用の貯蔵装置を生産していたある中小メーカーは最近、三星電子から「部品供給不可」との通知を受けた。アップルに供給する物量も足りないというのが理由だった。

▲「身内の面倒」は昔話〓LGテレコムは日本のカシオから携帯電話を買ってくる。国内の代表的な携帯電話メーカーのLG電子が、LGテレコム専用の携帯電話の新製品をもう作らないためだ。

LG電子は、移動通信市場でのシェアが低いLGテレコムに携帯電話を優先的に供給しても収益性が落ちると判断した。それで、50%以上のシェアを占めているSKテレコムの端末から供給している。

三星電子情報通信事業部は、中核部品のフラッシュ・メモリーやマルチ・チップ・パッケージ(MCP)を三星電子半導体事業部の製品ではなく、ハイニックス半導体のものを使っている。

LG電子の携帯電話に使われるフラッシュ・メモリーの15%は三星電子が作ったものだ。LG化学は最近、三星電子液晶表示装置(LCD)事業部に中核部品の偏光板を供給し始めた。三星電子はこれまで日本の日東社の製品を主に使ってきた。

LG電子と三星電子が作るノート型パソコンとモニター、テレビなどに入るLCDやプラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)も、系列会社の製品を100%使わなくなってから久しい。三星電子の関係者は、「同じ会社に所属していても、事業部別に独立経営をしている状況で、収益性を最優先にする無限競争は避けられない」と述べた。



myzodan@donga.com sanhkim@donga.com