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北朝鮮が白頭山観光交渉を引き延ばし

Posted September. 09, 2005 07:43,   

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北朝鮮が、金剛山(クムガンサン)の観光客数を最近半分に減らしたのに続き、現代峨山(ヒョンデアサン)側との白頭山(ペクトゥサン)観光交渉も引き延ばしていることが8日、わかった。

政府は現在、現代峨山のほかに他の韓国企業が北朝鮮当局と接触して観光権を握ろうとしており、現代峨山と北朝鮮の交渉は相当期間、難航するものと見ている。

▼白頭山観光交渉が延期〓現代峨山の金ジョンマン専務とユク・ジェヒ常務は3日、開城(ケソン)で会った北朝鮮当局者から、「開城の試験観光が終わる7日までに、現代峨山の金潤圭(キム・ユンギュ)副会長問題に関する措置を取ってもらいたい」と言われた。

これは、金前副会長を再び対北朝鮮観光事業に復帰させてほしいという要請と見られる。北朝鮮は先月25日、「金副会長の一線退陣」を問題視して、金剛山の観光客数を減らすと、一方的に通告してきた。

しかし、現代峨山が北朝鮮の要請に応じないため、北朝鮮は当初9月上旬に予定されていた白頭山観光地域の事前踏査のための現代峨山側の交渉要請に、8日まで返事をしなかった。このため、白頭山の観光事業計画自体が支障を来たすものと憂慮される。

現代峨山の関係者は、「金前副会長の代表理事への復帰はできないという立場に変化はない」とし、「時間をかけて忍耐をもって乗り越えるしか方法がない」と話した。現代峨山側は、白頭山試験観光を年内に2回以上実施することに問題はないと見ている。

▼北朝鮮の目的は実利〓北朝鮮は、金前副会長問題を口実にしているにすぎず、実は観光事業と関連して、より多くの経済的利益を得るために、観光交渉を引き延ばそうとしているものと見える。

金前副会長の退陣や現代グループ玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長体制の成立過程に伴う間隙を縫って、対北朝鮮観光権を握ろうとする他の企業が、北朝鮮にそろばんをはじかせているという分析もある。

北朝鮮と観光事業をしようとする韓国企業間の競争が激しくなる場合、北朝鮮は有利な条件を提示した企業と取り引きをしようとするため、対北朝鮮事業の費用は上がる可能性が高い。

政府当局者は、「政府から(対北朝鮮事業)承認を受けていない企業が、北朝鮮側と直接接触してあれこれを与えると言っており、対北朝鮮事業の安全性が崩れつつある」と憂慮した。

現行の南北交流協力法は、統一部長官の承認を得た事業者だけが、対北朝鮮事業ができるように規定している。

一部からは、「北朝鮮が、現代以外の他の大企業を引き入れようと考えているのではないか」という推測も出ている。

政府当局者は、「現代の体制変化と事業権競争、これに対する北朝鮮の認識は構造的な問題なので、解決するにはかなりの時間がかかるだろう」と予想した。



gun43@donga.com yhchoi65@donga.com