大韓サッカー協会がサッカー代表監督選任問題で難航している。
協会の技術委員会が「徹底した非公開」を原則にしたにもかかわらず、一部マスコミに監督候補名簿が漏れてしまったことが最大の原因だ。
技術委員会は「ありえないこと」と言って名簿流出を否認している。カン・シンウ副委員長は6日、「マスコミで取りざたされている関係者たちについての情報は正確ではない。推測報道に過ぎない。流出を防止するため、評価結果は委員長だけが知ることができる」と述べた。
協会関係者は「『第2のメツ事態』が起こるかも知れない」と言い、マスコミの過熱取材競争を懸念した。
昨年、ウンベルト・コエーリョ監督の後任を選任する時、一部マスコミが現地に電話をかけるなど行き過ぎた取材競争をしたため、ギャランティーが天井知らずに上がり、フランス出身のブルーノ・メツ監督を迎え入れるのに失敗し、代わりにヨハネ・ボンフレール監督と契約した前例がある。結局、徹底した検証過程がなかったボンフレール監督は失敗に終わった。
ある技術委員は「韓国サッカーの未来を思うなら、技術委員会の権限を強化する制度的補完が必要だ。現状では候補にあがった監督たちをきちんと検証することができない」と打ち明けた。
仕事をするためのまともな権限もなく、人力も不足で、体系的かつ合理的な分析作業が難しいとのことだ。
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