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ルパル壁遠征隊、7000mの岩壁に咲いた熱い友情

ルパル壁遠征隊、7000mの岩壁に咲いた熱い友情

Posted July. 30, 2005 03:06,   

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「韓国ナンガパルバット・ルパル壁遠征隊」の生死をかけた仲間の救出が深い感動の波紋を広げている。

14日、難攻不落と言われてきた世界最高難度の巨擘であるヒマラヤ・ナンガパルバット(8125m)のルパル壁(4500m)を35年ぶりに登頂したルパル壁遠征隊が29日午前、仁川(インチョン)空港に帰国し、遠征隊が怪我をした隊員を死闘のあげく救出した瞬間について、一足遅れて伝えられた。

ルパル壁頂上1次チャレンジを試みた先月26日午前11時頃。チャレンジ班の金未坤(キム・ミゴン、33)宋ヒョン根(ソン・ヒョングン、33)、朱右平(チュ・ウピョン、33)さんなど4人の隊員が7550m地点までロープ設置作業を終えた時だった。頂上までは残り500m程度。その時、頂上付近からとてつもなく巨大な岩が転げ落ちてきた。他の隊員たちは辛うじて避けたが、一番上にいた金隊員の左足の甲と右肩に破片が当たった。足の甲は骨が折れ、右肩も衝撃で麻痺し、身動きが取れなくなった。

金隊員は、「左足と右腕を使えなくなったため生還は無理だと判断し、2次落石の可能性が高い状況で仲間の危険をさらに増やすわけにはいかないと思って、体を支えていたザイルを切ろうとした」と当時の切迫した瞬間を伝えた。

しかし、金隊員のザイルパートナーである宋ヒョン根隊員は、「一緒に上って来たんだから一緒に降りなきゃだめだ」と叫びながら金隊員の行動を阻止し、この時から仲間を救うための隊員たちの死闘が始まった。

まず、もっとも近いキャンプ4(7150m)まで後退しなければならなかった。しかし、体をほとんど動かせない隊員と一緒に、世界でもっとも険しいという傾斜70度の凍りついた岩壁を降りるのは容易ではない。金隊員をザイルにくくって少しずつ引き下ろし、400mを降りてくるのに6時間もかかった。

キャンプ4に到着後、安全地帯に移送するのも新たな課題だった。キャンプ2(6090m)にいた2次チャレンジ班の金ジュヒョン、朴サンフン、金チャンホ隊員が報せを受け、キャンプ4まで支援しに上って来た。金隊員は3日後、キャンプ1(4900m)に到着し、以後ベースキャンプ(3560m)を経て下山した後、車で近くの都市の病院に移送された。

李性遠(イ・ソンウォン、45)遠征隊長は、「登頂より仲間の救出を優先した。遠征を成功裏に終えて嬉しい」と語った。



kimsk@donga.com