Go to contents

景気低迷なのに…金利と株価の同伴上昇はなぜ?

景気低迷なのに…金利と株価の同伴上昇はなぜ?

Posted July. 25, 2005 03:04,   

한국어

「今年、韓国の株価上昇率はアジア諸国の中でトップ」

「第1四半期(1〜3月)の国内総生産(GDP)成長率は、アジア10ヵ国のうち8位」

総合株価指数が上昇し続けて、10年ぶりの最高値を見せている。しかし、上半期(1〜6月)の韓国のGDP成長率は2〜3%台に過ぎず、肌で感じる景気は依然として低水準に止まっている。株価は急騰しているものの、個人投資家の株式離れには歯止めがかからない。通常、逆の方向に動く株価と金利が、一緒に上がる異常現象も続いている。

一体、何が起きているのか。専門家らは、「それなりに理由がある」と説明している。

▲景気は底、株価は記録更新〓先週、総合株価指数は1074.22で取引を終えた。1994年11月以後、10年8ヵ月ぶりに最も高い水準だ。主な証券会社は株価が年末までに1200までは値上がりするという、ばら色の見通しを出している。

一方、経済成長率の実績と見通しは暗い。韓国開発研究院(KDI)は、上半期の国内GDP成長率が辛うじて3%を越え、下半期にも4%台に止まると予想した。年ベースにしても3.8%になると予測した。

大宇(テウ)証券のホン・ソングク投資戦略チーム長は、「株価は経済成長率よりは三星(サムスン)電子、現代(ヒョンデ)自動車、ポスコ、ハイニクス半導体など主要上場企業の実績によって左右される。こうした企業はほとんど、内需より輸出の割合が高い企業だ」と述べた。

国内代表企業である三星電子の時価総額(発行株式に株価を掛けた金額)は、全体時価総額の18%。協力企業の株価に与える波及効果まで勘案すれば、全体の株価当落に及ぼす影響は30%ぐらいになる。

「内需低迷—輸出好調」という両極化現象が深まれば深まるほど、成長率と株価の格差もさらに広がる可能性が高くなるという説明だ。また、株価は今後の経済状態を反映する先行指標である。景気がよくなくても改善の兆しがあれば、株価も値上がりする傾向を示す。

▲株価は上がり、個人投資家は株式離れ〓今月に入って、株価は1018.02から1074.22に値上がりした。反面、同期間に個人投資家が売り出した株式は、買い入れた株式より1兆4490億ウォン分(売り越し)多かった。最近の株価上昇は外国人投資家が大々的な買いに乗り出したためだ。

かつて株価が1000を越えれば、「おばさん部隊」が赤ちゃんをおんぶして証券会社の客場に現われ、預金通帳を示しながら「どんな株でも買ってくれ」と頼んだ姿は消えた。

グッドモーニング新韓(シンハン)証券の金ハクギュン研究委員は、「株価が大幅に値上がりしたから、とりあえず差益を得るという戦術的な後退ではなく、個人が証券市場から離れる傾向が強い」と分析した。

韓化(ハンファ)証券の李ジョンウ・リサーチセンター長は、「最近のように株価が値上がりしている中で、個人が証券会社から離れるのは不思議な現象だ。1989年から16年間、1000を越えるとすぐ半額に落ちるという痛々しい思い出が、『学習効果』として働いているようだ」と述べた。

▲金利と株価が一緒に上がる?〓市中金利と株価が同伴して上昇する現象は、韓国と米国で共に現われてる。国内の代表的な市中金利である3年もの国庫債の金利は、今月1日の3.95%から19日4.22%まで値上がりして、22日には4.03%へやや下げた。

一般に金利上昇は株価に悪材料となる。なのに、金利と株価が一緒に値上がりするのは、景気回復に対する期待感からだ。大宇証券のホン・ソングク・チーム長は、「全般的な低金利の下では、景気回復の初期段階で金利と株価が一緒に値上がりする現象が現われることがある。最近の金利上昇は、下半期に内需景気の回復の兆しが見え、内需中心の中小企業が投資先を探しているというシグナルであり、これは株価に肯定的に働く」と述べた。



kkh@donga.com