17日、仁川(インチョン)の文鶴(ムンハク)球場。東軍が4−5とリードされていた8回裏の1死2塁。快音を響かせて弾丸のごとく飛んだボールは、レフト観客席の上段に向って突き進んだ。飛距離125mの大型逆転決勝2ラン本塁打。
196cm、100kgの「ミスター・ジャイアンツ」李デホ(22・ロッテ)が初出場のオールスター戦で最高の栄誉である最優秀選手(MVP)に選ばれ、賞金1000万ウォンとトロフィーを受賞した。記者団投票で全投票数47票のうち42票を獲得し、斗山(トゥサン)の洪性炘(ホン・ソンフン、3票)と現代のチョン・ソンフン(2票)を圧倒した。
これで李デホは、金ヨンヒ(1982、1984年)、ホ・ギュオク(1989年)、金敏浩(キム・ミンホ、1990年)、金ウングク(1991年)、朴正泰(パク・ジョンテ、1998、1999年)、鄭守根(チョン・スグン、2004年)に続き、ロッテの選手として7人目の「ミスター・オールスター」になった。
曇天にもかかわらず2万1540人の観衆が埋め尽くしたオールスター戦は、本塁打6本が炸裂し、6−5と競り合う逆転勝負に加え、多彩なイベントで野球ファンたちを楽しませた。
ベストスラッガーを選ぶホームランダービー決勝では、韓化の金テギュンがSKの朴ジェホンを5−2でかわして勝利。
打者の投球スピード対決では、現代(ヒョンデ)のチョン・ソンフンが剛速球投手さえも舌を巻く球速152kmをマークした。
球宴初の特別招待選手枠で出場した張鍾薫(チャン・ジョンフン)韓化2軍コーチは、西軍が5−6とリードされた9回表の1死1、2塁で代打で打席に立ったがセカンドゴロに倒れた。始球式は、胃がんと闘っている「仁川野球の父」朴ヒョンシク(76)三美(サンミ)招待監督が行った。
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