米国版サイワールド、ペース・ブック旋風

最近、米国の大学街では、米国版サイワールドとも言えるペース・ブックが爆発的な人気を集めている。

ＡＰ通信などの外信は３日、インターネットで電子メールを送りニュースを確認すること以外に、ペース・ブックに接続することが、米国の大学生たちの重要な日課になったと伝えた。学生たちは、ペース・ブックで他人のプロフィールや友人リストを見たり、クラブを通じて見知らぬ人と付き合う時間を過ごす。

ハーバード大学の２年生３人が２００４年２月に作ったペース・ブックサイト（www.thefacebook.com）は、現在、米国内約８００の大学で約２８０万人の会員が利用し、毎日５８００人が新たに加入するほどの盛況だ。

ペース・ブックは誰でも加入できる韓国のサイワールドとは違って、籍を置いている米国の大学の電子メールアカウントを持っていなければならない。大学キャンパスに限った米国版サイワールドというわけだ。

夏休みを迎え帰国したチョン・ヘリム（米ハーバード大学１年生、２１）氏の場合、毎日サイワールドに接続する一方、ペース・ブックで米国にいる友人のプロフィールや新しいメッセージを確認する。チョン氏はすでに、ハーバード大学に１４６人のペース・ブックの友人がいる。

ペース・ブックでは、写真はプロフィール用として１枚しか載せることができないが、連絡先、関心分野、政治的性向、結婚の如何、受講科目、休みの計画など、多くの個人情報を掲載している。サイワールドのミニホームページのような個人ブログの機能がない代わりに、プロフィール情報を検索できる機能が長所だ。

たとえば、好きな音楽にビートルズと書いてクリックすれば、大学内でビートルズが好きだと書いた人のリストが検索できる。その中で誰かと友達として付き合いたければ、メッセージを送ることができ、友達になれば壁（Ｗａｌｌ）という掲示板にメッセージやコメントを残すことができる。

巨大なキャンパスで似た関心事を持つ人を探すことは容易ではないというジョージア工科大学３年生のマルシア・エモンス氏は、ペース・ブックを通じて同じ授業を聞く人を探して、宿題を見比べたりする。

サイト内でグループ（Ｇｒｏｕｐ）と呼ばれるクラブ活動を楽しむこともできる。ウォル・マートを愛する人々の会や、アイポッド（ｉＰｏｄ）ファンクラブなど、同じ趣向を求めるグループがあるほか、ハイヒールをはく女性たちの連合や、ハーバード大学をカリフォルニアに移そうという学生たちの会のような洒落っ気のあるクラブもある。キャンパスであるパーティの日程や出席者をペース・ブックを通じて確認し、参加することもできる。

ソン・ピョンイン記者 pisong@donga.com

この記事の取材には、本紙大学生インターン記者の李柳暻（イ・ユギョン、米ウェスリアン大学英文学科３年）氏も参加した。