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金値段、「付加税は顧客に回される?」

Posted June. 29, 2005 06:01,   

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「1匁(3.75g)のトル(赤ちゃんの一歳の誕生日祝い)金リングの値段はいくらですか」

「6万ウォンです。卸売価格なんですよ」

「クレジットカードでいいですか」

「(困ったといわんばかりに)では7万ウォンになりますすけど。カードの手数料と付加価値税も含めなければならないから」

22日ソウル鍾路(チョンノ)のある貴金属販売店。「金(きん)をクレジットカーで買えるか」と尋ねると販売員は「このごろ誰が金をカードで買うのか」とあきれた顔だ。二重価格を提示したところはここだけではない。

東亜(トンア)日報の取材チームが同日ソウル鍾路区、中区(チュング)、麻浦区(マポグ)などにある貴金属販売店20ヵ所を無作為で選んで調査したところ、14ヵ所が二重価格を提示した。また、5ヵ所はカードは最初から受け取らなかった。

金1匁のトル・リングに対して二重価格を提示した14ヵ所の現金販売価格は5万8800_6万4000ウォン、カード販売価格は6万5000〜7万2000ウォンだった。カード販売価格が現金より10%以上高かった。

現金とカード販売価格が同じところは、デパート内の貴金属販売店一ヵ所のみだった。

同日金銀屋が告示した金1匁の値段は5万7800ウォン。調査対象のトルリングは工賃の違いがほとんどない陰刻模様のものだった。

市中の金の値段は千差萬別だ。卸・小売業者が取り扱う金のうち相当量が密輸されたり、免税で持ち込んで不法流通するものだからだ。

正当に税金を払った金は、現金やカード販売価格がおなじだが、密輸または不法流通する免税の金はカードで決済すると売上げの記録が残るため、付加税(10%)とカード手数料を顧客に回すしかない。

結果的に現金で金を購入する顧客は、自分も知らないうちに売り手の税金漏れを手助けする格好だ。

金の流通市場が混濁した一因は金関連課税制度の落ち度。

金融商品および貴金属の原材料用金塊は付加税が免除されるが、残りには付加税が課せられる。このため、価格差を狙った密輸が後を絶たない。

政府が特定の金に対して付加税を免除した理由は、密輸を防ぎ、金の闇市場化を防止するためだった。しかし、免税の金と密輸の金は流通過程で税金を払って輸入された金と混じり、二重、三重の値段を形成している。

さらに、免税の金または密輸の金を再び輸出する過程で払ってもいない付加税を返してもらう「国庫の泥棒」まで発生している有様だ。

正常ならば、免税の金には加工段階で付加税が課せられ、輸出する際にそれを返してもらう。ところが、一部のトレーダーは付加税も払っていないまま、輸出過程で付加税を騙し取る。

ゴールドバンキングの専門家である新韓(シンハン)銀行の商品開発室の尹泰雄(ユン・テウン)副室長は「政府がきっちりと徴収できない付加税を課すせいで、金の闇市場問題が深刻だ。付加税の廃止を含め、金課税制度を全面的に見直すべきだ」と主張した。

これに対し、財政経済部の文昌用(ムン・チャンヨン)消費税制課長は「4月から金の不当な取引を防ぐため、税金漏れの疑いのある卸売り業者に納税保証金をもらっている。より状況を見守り、問題点が露呈すればさらなる対策を検討する」と述べた。



cha@donga.com news91@donga.com