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がん患者の診療費負担、半額に

Posted June. 28, 2005 06:03,   

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07年までに、がんなど重患の場合、本人が負担しなければならない診療費が、現在の半額程度に減る。また、来年からすべての入院患者の食費に健保が適用され、07年からは5〜6人室以上の上級病室にも保険が適用される。

政府と与党ヨルリン・ウリ党は27日、与党と政府の政策協議(党政)を行い、こうした内容を盛り込んだ「健保の保障性強化に向けたロードマップ」を作った。それによると、重患の場合、本人の診療費負担が07年までに平均53%減る。現在100万ウォン(約10万円)の診療費を支払っているがん患者ならば、今年9月には63万ウォン、06年には56万ウォン、07年には47万ウォンだけを支払えばよい。

▲3大疾患を集中的に支援〓ひとまず、がん・心臓疾患・脳血管疾患の3つの重患に保険の適用が拡大される。ただし、心臓・脳血管疾患の場合、該当部位を切開した患者のみ適用を受けられる。年間、がん患者32万人、心臓疾患者4000人、脳血管疾患者7000人が恩恵を受ける見込みだ。3大疾患と関連して、9月からは抗がん剤など薬品と各種の検査、手術にも保険が適用される。

また、保険が適用される診療費の20%を支払うようになっている「法定本人負担率」も10%に引き下げられる。また、来年1月からは超音波とPET(陽電子放射撮影法)検査も健保の適用を受けるようになる。このようになれば、事実上、特別診療費、食費、上級病室の使用料などを除いた、すべての診療費が保険の適用を受けることになる。

党政は08年までに毎年9〜10の重患を追加選定し、支援対象を拡大する計画だ。また、06年から疾病に関係なく、入院患者全員の食費に保険が適用される。07年からは、5〜6人室にのみ適用していた保険が、3〜4人室にまで拡大される。党政はこれに基づいて、健保適用の割合を現在の61.3%から、06年68%、07年70%、08年71.5%へと押し上げるとしている。

▲健保料の引き上げが不可避〓ロードマップを進めるためには、今年だけでも約1兆3000億ウォンが必要とされる見込みだ。続いて、06年に1兆ウォン、07年に7000億ウォン、08年5000億ウォンが追加で必要になる見通し。このため、健保料も大幅に上昇する見込みであることから、保険加入者の反発が予測される。保健福祉部(福祉部)もやはり、「今年の財源は健保財政の黒字で充てるものの、来年からは毎年3.5〜6%など平均4.1%の保険料引き上げが避けられない」とした。

福祉部はさらに、「現在、韓国内の保険料率は賃金の4.31%で、ドイツ14.4%、フランス13.55%、日本8.5%に比べた場合、非常に低いため、保険の恩恵も少なくならざるを得ない」と主張した。福祉部は、08年までに保険料率を賃金の5%に引き上げるとの計画だ。保険の拡大によって、各病院・医院に患者が殺到する可能性も指摘されている。福祉部は30日に公聴会を開いて意見を聴取した後、7月中に関連法律の見直しに乗り出す計画だと伝えた。



corekim@donga.com