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銀行の支店長が不法外為取引

Posted June. 27, 2005 06:18,   

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日本に不法滞在する韓国人を対象に、166億ウォンの不法外為取引を斡旋した現職の銀行支店長などが警察に逮捕された。彼らに不法外為取引を頼んだ韓国人は、3年間で6226人にのぼる。

▼捜査結果〓ソウル地方警察庁外事課は、国内銀行の仮名口座を通じて、166億ウォンの不法外為取引を斡旋した容疑(外国為替取引法違反)で、A銀行の支店長金(キム、49)容疑者などの現職の銀行員6人を書類送検したと26日、明らかにした。

警察はまた、彼らに不法外為取引を頼んだ在日不法滞在の韓国人ら122人を、同容疑で書類送検した。

この韓国人たちは、2002年5月から昨年末まで、日本で食堂を運営する為替差益ブローカーの朴(パク、34)容疑者が作った仮名口座7つを通じて不法外為取引をした。

金容疑者らの銀行員たちは、朴容疑者から仮名口座の管理を頼まれ、朴容疑者が日本から送金した外国為替を売却してウォンに変えた後、朴容疑者の他の国内口座に送金した。

朴容疑者は、インターネット・バンキングでこの金を送金依頼人が指定した口座に振り込み、手数料を受け取った。警察は、為替差益の手数料を送金額の3〜10%と見ている。

朴容疑者の「主要顧客」は、正常な金融取引が困難な日本内の不法滞在韓国人。日本で輸出代金の送金を受け取って税金を払わないために、朴容疑者の口座を利用した輸出業者もあった。

警察は、日本に滞在中の朴容疑者に対して逮捕令状を発行し、日本インターポールに協力捜査を依頼した。

▼銀行員たちのモラルハザード〓今回の為替差益事件の最大の特徴は、銀行員が組織的に介入したという点。

朴容疑者は当初、A銀行ではない他銀行の金(キム、49)支店長に仮名口座を任せた。しかし、この支店長が融資不正で拘束されると、今度は摘発された金容疑者に口座の管理を頼んだ。

金容疑者は仮名口座の預金者名で印鑑を作り、外国為替売却や両替、送金など大半の外為取引を担当した。

「特定金融取引情報の報告及び利用等に関する法律」によると、金融業従事者は資金の不法取引が疑われる場合、ただちに財政経済部傘下の金融情報分析院に通報しなければならない。

銀行員たちは不法外為取引を通報せず、むしろ両替の時に優待金利を適用して、朴容疑者が多くの為替差益を得るように手助けをした。

金容疑者らは警察で、「外国為替購入の実績を高めるために為替差益をしただけで、なんの金品も受け取っていない」ことを主張した。

警察関係者は、「銀行員が仮名口座を直接管理し、不法外為取引という事実を知りながらも便宜を与えたことは、単なる実績を高めるためとは見られない」としながら、「主犯である朴容疑者が検挙されれば、事件関係者がさらに増えるだろう」と話した。



egija@donga.com