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「スター婦警」、自ら堕落の道へ

Posted June. 23, 2005 06:04,   

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軍の将官級がかかわった不正を暴き「不正将軍を捕まえた婦警」と呼ばれていたソウル地方警察庁・広域捜査隊のカン・スンドク(38)警部が、詐欺容疑で指名手配された犯人に、運転免許証を偽造して渡した疑いで、警察に検挙された。

警察の捜査過程で、地方警察庁のA長官(現職)がカン容疑者を指名手配者に紹介した事実が捕捉されたが、A長官は運転免許証の偽造を指示したことはないと、関連容疑を否認している。

ソウル江南(カンナム)警察署は、詐欺容疑で警察に指名手配されて逃亡中だった建設業者の金容疑者(52)から、金を受け取って運転免許証を偽造し渡した疑い(収賄など)で、21日にカン容疑者の逮捕状を請求した。警察によるとカン容疑者は、96年の5月か6月ごろ、A長官から金容疑者を紹介された後、01年5月に指名手配者の身分だった金容疑者に頼まれ、運転免許証を偽造して1500万ウォン(約150万円)を授受した容疑がもたれている。

カン容疑者はソウル西部(ソブ)免許試験場から、金容疑者の写真2枚と、普段から親密な仲だったソウル某警察署のK警部正の住民登録番号など人的事項を利用して偽造した運転免許証を発給してもらい、金容疑者に渡した。金容疑者は先月20日から約2週間にわたって、女性を相手に強盗・窃盗行為を行ったが15日、警察に検挙された。

金容疑者は、捜査の過程で運転免許証の写真を怪しく思った警察に追及されたすえ、偽造免許証を受け取ったと自供した。警察は、カン警部が98年にもK警部正の人的事項を利用し、ソウル道峰(トボン)免許試験場で金容疑者に偽造免許証を発給下と発表したが、カン警部は容疑の全てを否認した。

一方、警察は建設業者だった金容疑者が「89〜92年、A長官の銀行口座に、恵まれない少年・少女だけの家庭を助けるため、月500万ウォンずつ計1億5000万ウォンを振り込んだ」と供述したため、金銭の使途を確認している。警察は、カン警部に金容疑者を紹介したA長官が、金容疑者が逃亡中の事実を知ったうえで、カン警部に免許証の偽造を指示したのかについて集中的に取り調べている。

A長官は「当時、青少年善導団体の理事を務めていた金容疑者と知り合い、少年・少女のための支援を受けたことはあるが、個人的に受けたお金はない」とし、「96年にカン警部に同氏を紹介したが、金容疑者が指名手配の状態だったことは知らなかった」と釈明した。しかし、金容疑者は警察の取調べで、「私が指名手配中である事実をA長官は知っていた」と供述した。

これと関連して、許准栄(ホ・ジュンヨン)警察庁長は「A長官が高位公職者として適切でない身の振り方をしたことが確認されれば、職位の解除など人事措置を取る考えだ」と述べた。



jarrett@donga.com