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守備手にもっと熱いエールを

Posted June. 09, 2005 06:39,   

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死の遠征の途にある韓国サッカー代表チームの守備手・朴東赫(パク・ドンヒョク、26、全北)選手。このごろ彼の悩みは深まるばかりだ。トレーニングと食事時間のほかは部屋から出てこない。仲間たちとも付き合いがない。

3日、ウズベキスタンとの試合で自分のミスで先制ゴールを許したという自責のためだ。朴東赫は当時、ミッドフィールドから超えてきたボールをヘディングでGKに送ろうとしたところ、相手にボールを奪われ、これが失点に繋がった。

ネチズンは「観覧席にある映画俳優『スエ』を見ようとしてミスしたのではないか」など、人身攻撃の非難を浴びせている。「人は誰でもミスできると思う。朴東赫の悪口を言わないことにしよう」という同情論は少数だ。サウジアラビアで0—2で負けた3月26日の試合で守備手としてプレーした朴載弘(パク・ジェホン、27、全南)選手が、ネチズンの非難のためホームページを閉鎖するほど苦しめられたのと似たようなケースだ。

一言で言えば守備手の悲哀を、朴東赫が経験しているわけだ。守備手は89分を善戦しても一回のミスで非難の的になる。89分間が駄目であっても、1ゴールさえ決めれば英雄になる攻撃手とは正反対だ。ウズベキスタンとの試合で拙戦をしていた韓国に試合終了直前に同点ゴールをもたらした朴主永(パク・ジュヨン)選手が国民英雄になったのがこれを裏付ける。

専門家たちは、「サッカーは11人がやるもので、1人がやるものではない」と述べる。朴東赫が決定的なミスを犯したのは事実だが、これは全体的な守備ラインに問題があったためだということだ。MFとの組織プレーの不在も原因だ。これは逆に朴主永のゴールは、金ドゥヒョン(23、水原)選手とチョン・ギョンホ(25、尚武)選手のアシストがなかったら不可能だったかも知れないことを意味する。

勝ってもともと、敗れれば全ての責任を負わされる守備手たち。励ましの拍手が切実な時だ。



梁鍾久 yjongk@donga.com