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ビンラディンの行方 迷宮の中へ

Posted May. 25, 2005 03:22,   

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「迷宮の中に陥ったのだろうか」。

国際テロ組織・アルカイダのナンバー3とされるリビア人、アブファラジ・リビ容疑者が今月2日、逮捕されたとき、米国は、ビンラディン氏の逮捕がそんなに遠くないと考えていた。だが、米国はビンラディン氏を永遠に捜せないかも知れないとの見方が、米ニュース週刊誌「ニューズウィーク」の最新号(30日付)で示された。

「特別な幸運」が訪ねてこないならば、ビンラディン氏の居所は永遠に未解決の課題として残る可能性が大きいという。その理由については、ビンラディン氏が△軍事作戦が困難な最適の潜伏先に隠れ、△さらにはアルカイダ高位幹部らとの1対1の接触さえ避けており、△パキスタン政府がビンラディン氏の逮捕に積極的でないためだとした。

01年8月まで、アフガニスタンで米中央情報局(CIA)の作戦を指揮し、現在、契約制メンバーとして働いている元CIA幹部ゲーリー・シュレーン氏は「ビンラディン氏の潜伏先は、地形が険しく洞窟の多いワジリスタンの山岳地帯とみられる」とし「軍事作戦がむずかしい所」だと話した。

米国は、無駄な苦労ばかりしてきたというのが、同氏の持論だ。時間が経つほど、ビンラディン氏がイスラムの英雄として浮上しつつあるのも逮捕を困難にさせる要因。「イスラムのロビンフッド」になってしまった同氏を逮捕する場合、殺到するはずのアラブ諸国の非難を意識せざるを得ないパキスタン政府が、ますます逮捕作戦に微温的になりつつあるとのこと。

とりわけ、シュレーン氏は、パキスタン政府が米国からアルカイダ容疑者の情報を受けても、その容疑者がビンラディン氏でないことを確認した後になって、行動を開始するほどだと指摘した。ビンラディン氏の周到綿密さも一役買っている。

同氏は、最側近との接触も潜伏先の外で行い、側近にさえ居所を知らせないほどだ。01年12月に米軍がアフガニスタンへの空爆を行った際、馬に乗ってメンバーらとともに、潜伏先の山岳地帯から逃げ出す光景が、ビンラディン氏の最後の姿だった。その後、同氏は肉声を通じて、自身の生存を世界に知らせてきた。



李浩甲 gdt@donga.com