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「ミスター・クー」、ヤンキーズ戦で安打まで記録し大活躍

「ミスター・クー」、ヤンキーズ戦で安打まで記録し大活躍

Posted May. 23, 2005 03:30,   

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「ミスター・クー(Mr. Koo)」の復讐が米大リーグを驚かせた。

具台晟(ク・デソン)が自分を捨てたニューヨーク・ヤンキーズを迎え、胸の中に研ぎ澄ました刃を取り出した22日のニューヨーク・シェイスタジアムでの試合。

2—0でリードしていた7回無死1塁で登板した具台晟は、1塁走者のアレックス・ロドリゲスが捕手のマイク・ピアッツァの牽制球でアウトにされると、ティノ・マルチネスとホルヘ・ポサーダを空振り三振で仕留め、同日のワンマンショーの前奏曲を響かせた。

具台晟の球威があまりにも優れているため、ウイリー・ランドルフ監督は攻守交代後もそのまま起用。しかし、先頭打者の彼に安打を期待した人はいなかった。しかも相手先発は現役最高の左腕ランディ・ジョンソン。

具台晟は初打席だった17日のシンシナティー戦では、呆然と立っているだけで、三振を食らった。当時、ESPNは「具は打席から6mは離れているようだ」とからかった。

しかし、今度は完全に別人だった。ジョンソンの初球は球速146kmの高目のボール。2球目は148kmの外角ストライク。続いて3球目の91マイルの直球が内側に来ると、飾り物のようだった具台晟のバットは鋭く風を切った。中堅手バーニー・ウィリアムスを超えてフェンス前に落ちる2塁打。

しかし、これも始まりに過ぎなかった。ホセ・レイエスの捕手前バントの時、3塁に走った具台晟は、ホームプレートが空いているのを見て、そのままホームまで走り続けた。身を惜しまないヘッド・ファースト・スライディング。セーフだった。画面では捕手ポサーダのタッグが速そうに見えたが、判定はセーフだった。

具台晟は8回にもマウンドに上がりロビンソン・ケイノを三振で取った後交代し、メッツは4—0で勝利し、シーズン5回目のホールド(効果的な中継ぎ)を記録した。防御率は3.37。

メッツのホームページは「具を叫ぶ歓声が彼の国の韓国まで聞こえたはず」とし、ジム・デュケット団長は「うちの左打者用秘密兵器」、同僚のデヴィド・ライトは「具が野球の歴史を書き直した」と褒めたてた。



zangpabo@donga.com