Go to contents

新入社員が語るドラマ『新入社員』

Posted May. 11, 2005 23:40,   

한국어

地方大学出身の大企業社員カンホ(エリック)、契約職OLの李ミオク(ハン・ガイン)、典型的なエリート社員の李ボンサム(オ・ジホ)、金持ち家のお嬢様ソ・ヒョナ(イ・ソヨン)。LKグループの4人の新入社員のサバイバル物語を描いたMBCドラマ『新入社員』が、最近、視聴率20%台を記録し、人気を博している。若年層失業と大手企業の文化を軽快な感覚で風刺した同ドラマは、20代、30代のサラリーマンから「あるある、私の話だ」というカタルシスと、「あれはあり得ない」という批判を同時に受けている。実際、大手企業の新入社員たちはこのドラマをどんな気持ちで見ているのだろう。三星(サムスン)、LG、SKの新入社員3人がドラマ『新入社員』をめぐって意見をぶつけ合った。

○運のいいカンホが憎い

▲チョ・デゴン(以下、チョ)〓ドラマ『新入社員』を見る度に自分の話のようでした。うちの課の次長も「昨日『新入社員』見たか。ルックスはカンホに負けても、ガッツだけはカンホに見習わないと」と冗談めかして言うんです。

▲李ウンホ(以下、李)〓しかし、時々『新入社員』のカンホは知識や基本的なエチケットに欠けているような気がします。会議室で午前10時まで寝坊したり、化粧品を研究するといって、自分の席で直接化粧をするなどの突出した行動は非現実的だと思います。

▲金ヒョンジン(以下、金)〓ドラマの中でカンホは自分が「地方大学出身」であることを強調しています。でも、実際、会社では地方大学出身の同僚たちが皆カンホのように行動したり、地方大学出身であることを露にすることはあまりないんです。むしろ、静かに自分の仕事に熱中するタイプが多いかな。

○ミオクには専門性が足りない

▲李〓カンホが契約職の社員のミオクと一緒に会社の前で「契約職への差別撤廃」のためのデモをしましたね。私はその場面が印象的でした。ミオクも単なるひ弱な契約職の社員ではなく、正社員と対等に専門性を備えたキャリアーウーマンとして表現されればと思います。

▲金〓自分が女性だからか、李ミオクのキャラクターは大企業内のOL文化を代弁すると感じました。制服を着て、ださいメガネをかけていた時はあまり注目されなかった彼女が、私服を着て化粧をして現れるや、男性社員たちは皆惚れてしまいます。それ以来、ミオクは契約職のOLというより、男性たちと三角関係に置かれた平凡な女性にしか見えません。

○ヒョナはもう少し悪女でよかった

▲チョ〓ドラマで悪女として登場するソ・ヒョナは最も非現実的な人物に見えます。この頃誰が会社で自分が幹部の娘であることを鼻にかけているんでしょうか。逆に他の同期にはなるべく事実を隠そうと努めるはずです。幹部の娘だからと優遇するなら、組織はめちゃくちゃになるでしょう。最近のような競争時代に、そんな会社は淘汰されてしまうと思います。

▲金〓ソ・ヒョナがもし自分の身分を隠してより悪辣に振舞ったら、むしろ素敵な女に映ったと思います。今のソ・ヒョナは生ぬるいキャラクターですね。イ・ボンサムという人物も100%悪役ではありません。彼なりに挫折と涙の意味が分かる人間的な姿もあります。

▲李〓ドラマの中で、ソン取締役がボンサムに「君のような人の弱いところは教科書みたいな考え方だ。いつも型にはまった答えしかできない」と批判しますね。イ・ボンサムは韓国の画一主義教育が生み出した被害者として描かれています。不思議なのは地方大学出身のカンホにいつも嫉妬していることです。

○ボンサムの努力、実ってほしい

▲金〓カンホとボンサムが同じチームにいるからそうなんだと思います。実は私も同じ部署に同期が一人いますが、時々競走意識を感じることがあります。より頑張りたい気持ちが自分をそう駆り立てているようです。でも、それが悪いとは思いません。むしろいつもラッキーなカンホが憎いときがあります。確固たる目標に向けて突っ走るボンサムの姿により魅力を感じます。

▲李〓これから会社で生き残る可能性はむしろボンサムの方が大きいでしょう。カンホは瞬間的なひらめきによるイベント性のアイデアをよく出している。そのような人は職級が上がるほど底をついてしまうのです。

▲チョ〓『新入社員』が運やまぐれではなく、自分の夢に向かって努力する人がいつかは成功するという結論になったらいいなと思います。それこそ私たち新入社員が望むことですからね。



bsism@donga.com