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[社説]部品素材産業まで中国に奪われれば

[社説]部品素材産業まで中国に奪われれば

Posted May. 09, 2005 23:34,   

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中国の部品素材産業が早い速度で成長し、韓国・中国・日本の貿易構造が揺れている。これまで韓国は日本から高級な部品素材を輸入し、中国には中・低級の部品素材を輸出して、全体的に貿易黒字を出すことができた。中国が完製品から部品素材まで世界の中低価市場を掌握すれば、韓国は慢性的な貿易赤字国に転落する恐れが高い。

今年に入って、中国は石油化学科、鉄鋼など基礎素材産業の生産設備を拡充し、関連製品を続々と出している。このため、石油化学基礎素材のエチレンの国際価格は、3月末1トン当たり1020ドルから最近760ドルへ暴落した。米ゴールドマン・サックスは今年度中に中国が鉄鋼純輸出国になり、鉄鋼価格も下がるとの見通しを示した。

部品素材分野で韓国は昨年、日本に対し171億ドルの赤字を出した。技術水準が日本など先進国の78.8%に止まっているためだ。反面、中国に対しては163億ドルの黒字を記録した。しかし、宇宙航空など99の未来核心技術で中国よりわずか2.1年進んでいる。数年後には中国に対しても部品素材分野で貿易赤字を出さないという保障はない。

部品素材産業はほとんど中小企業が担当しており、生産性の低さや源泉技術の不足など構造的問題に悩まされてきた。通貨危機以後、設備投資の不振で労働生産性の増加率も通貨危機以前の半分に落ちたという。政府は1970年代から最近まで、輸入国の多様化、「部品素材専門企業育成特別措置法」などを通じて支援してきたが、これといった成果がなかった。短期的な輸出成果にこだわって中長期的な競争力確保を疎かにしてきたためだ。

輸出の46%、製造業生産額の36%を占める部品素材産業を育成しなくては、韓国経済の再跳躍は厳しい。部品素材産業が世界的技術力を身につけてこそ、三星(サムスン)電子と現代(ヒョンデ)自動車のような大企業もグローバル競争から生き残れる。部品素材メーカーは大企業に対する下請けに満足せず、世界市場を開拓しなければならない。大企業は部品素材メーカーを支援し、同伴成長を図らなければならない。政府は長期投資が必要な源泉技術を積極的に支援し、教育や金融など関連インフラの拡充に乗り出すべきである。