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米FRB、基準金利引き上げへ まもなく韓米金利が逆転する?

米FRB、基準金利引き上げへ まもなく韓米金利が逆転する?

Posted May. 04, 2005 23:15,   

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米連邦準備制度理事会(FRB)が3日(現地時間)、基準金利を年2.75%から3.0%へ0.25%ポイント引き上げた。このため、米国基準金利と韓国コール金利(3.25%)の差が0.25%ポイントに縮まり、「金利逆転」に次ぐ資本流出の可能性に対する懸念が高まっている。金融研究院の申竜相(シン・ヨンサン)研究委員は、「金利引き上げは景気鈍化の要因になる。米国の景気が鈍化すれば、韓国の米国向け輸出にも悪影響を与えかねない」と述べた。

▲米国はどうして金利を引き上げたのか〓FRBは同日、声明書を通じて、「エネルギー価格の上昇で消費増加の速度が鈍くなったものの、この数ヵ月間インフレの圧力は高まった」とし、物価不安に対する憂慮を表明した。これは基準金利の引き上げが景気活性化より物価上昇の抑制に焦点を当てたものであるという意味として受け止められる。

FRBは、「長期的なインフレの圧力はよく抑えられている」という文句を遅れて声明書に追加した。

▲金利逆戦の可能性はあるか〓米国は昨年6月から今回まで8回にかけて金利を引き上げた。年1.0%だった基準金利は1年も立たないうちに3.0%へ高くなった。反面、韓国のコール金利は昨年11月3.5%から3.25%へ引き下げられて以来、5ヵ月間凍結されている。

米国の基準金利はしばらく引き続き上がるという見通しが強い。経済専門家たちは米国の金利が韓国より高くなる金利の逆転は、時間の問題だと見ている。

朴昇(パク・スン)韓国銀行総裁は先月7日、「韓米の金利格差が引き続き縮まり逆転する可能性があるのが事実だ。逆転すれば、その幅が問題になる」と述べた。

▲経済負担の憂慮〓金利が逆転すれば、国内に入っている外国資本が流れ出す可能性が高くなる。お金はもともと安全で金利が高いところに向かうものであるためだ。これは国内投資のい縮→雇用減少→経済成長率の下落などにつながり、景気回復への期待感に水を差しかねない。

しかし、米国の基準金利引き上げの基調を市場参加者がすでに予見していただけに国内経済に与える影響は、さほど大きくないと見る見解もある。

LG経済研究院の申民栄(シン・ミンヨン)研究委員は、「資本移動は金利の他に為替相場とも関連がある。金利の引き上げが米ドル高の要因ではあるが、長期的にはドル安になる可能性が高いため、資本流出が深刻にはならないだろう」と述べた。

▲市場へ影響は極小〓同日の為替相場と株価は、米国の金利引き上げのニュースに鈍い反応を示した。

米ドルに対するウォンの為替相場は前日より2.5ウォン、ウォン高ドル安の999.8ウォンで取引を終え、3日ぶりに1000ウォン線がくずれた。

外国為替市場の関係者は、「米国の金利引き上げよりは中国元の切り上げへの懸念でドルに対して円高とウォン高が進んだ」と説明した。

総合株価指数は前日より15.53ポイント(1.70%)上がった929.35、コスダック(店頭市場)指数は6.11ポイント(1.44%)値上がりした429.41で引けた。



cha@donga.com sublime@donga.com