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[オピニオン] ローラ・ブッシュ

Posted May. 02, 2005 23:00,   

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米国には、「大統領によく見られなくても再起できるが、大統領夫人に目をつけられれば、永遠に不可能だ」という言葉がある。大統領夫人は時折、大統領よりも権力志向的であり、国家よりは主人のために働く傾向を見せる。女性ジャーナリストのケイティ・マートン氏は、裏で莫大な影響力を持つ歴代米大統領夫人を「隠れた権力者(Hidden Power)」と言った。ホワイトハウスで任期を終えた後、離婚した夫婦は一組もない。

◆セックス・スキャンダルで満身創痍になったクリントンを泥沼から救出したのは、米国初の女性大統領を狙う妻のヒラリーだった。米国人の愛を受けたロナルド・レーガンも「ナンシー夫人がいなかったら、彼は赤のリンカーン車に乗って、カリフォルニアの浜辺を歩き、共和党女性クラブの会員たちと話を交わしていたことだろう」という話を聞いた。若くて美しいジャクリーンは、文化芸術への豊かな知識と審美眼で知識人と外交官を捕らえ、ケネディの友軍にした。

◆ブッシュ米国大統領の夫人ローラ女史が、ホワイトハウスで開かれた担当記者との年例晩餐会の会場で言った発言が話題だ。多情多感なお婆さんから、突如「マフィアのドン、コルレオーネ」に比喩された姑バーバーラ・ブッシュ女史の反応はどうだろうか。ローラ夫人とチェイニー副大統領の夫人リン女史、ライス国務長官たちが訪れたという男性ストリップ・バー「チッペンデール」は、商売がもっとうまくいくようだ。

◆米国のマスコミが2日、ローラ夫人のユーモアが、実は政治作家のレルドン・パービンと「組んでやったギャンブル」だったと報じた。記者たちに人気のない「大統領の主人」を救うために、作家を動員してシナリオを作り、予行演習までしたローラ夫人の誠意はこの上ないとでも言おうか。大統領府でも米国より1日早く、担当記者団家族の招請晩餐が開かれたが、権良淑(クォン・ヤンスク)女史の「ユーモア内助」の計画はなかったようだ。安保と経済、民生に悪影響だけ及ばさないなら、ファーストレディのユーモア感覚も、国家指導者一家のいい資産になりそうだ。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員 oscar@donga.com