
「ついにやり遂げた」
一歩、また一歩と前進を続けた朴英碩(パク・ヨンソク)探検隊長(ゴールドウィンコリア取締役・東国大山岳部OB)の全地球測位システム(GPS)端末に、「北緯90度00.000分」という表示が鮮明に映し出されていた。瞬間、朴隊長と洪成澤(ホン・ソンテク、39、(株)大韓論理速読)、呉煕俊(オ・ヒジュン、35、ヨンチョン山岳会)、鄭賛一(チョン・チャンイル、25、2005年龍仁大卒)氏ら隊員の口から喚声が上がった。
4人の北極点遠征隊(主催=東国大・朴英碩世界探検協会、後援=ノースファイス、NCソフト、LG火災、東亜日報、SBS)が1日午前4時45分(グリニッチ標準時刻4月30日19時45分)、ついに北極点に立った。
3月9日午前1時30分、カナダ・ヌナブト州ワードハント島(北緯83度3.09文)を出発してから53日3時間15分ぶりだった。
これで朴隊長は、ヒマラヤ8000m台の高峰14座と世界7大陸の最高峰完登、地球3極点到達に成功し、世界に先駆けて山岳グランドスラムを達成した。
朴隊長は、2001年ヒマラヤの14座を、2002年に7大陸最高峰を完登したあと、昨年は南極点を無支援探検最短記録(44日)で踏んだ。北極点探検は、2003年に次いで、2度目の挑戦だった。また洪隊員は、朴隊長とともに世界で15番目に3極点全て踏む記録を作った。
遠征隊は、軽飛行機便でベースキャンプのレゾリュートに帰還したあと、12日ころ帰国する予定だ。
jeon@donga.com